◆532.無邪気な遊び ページ10
イヴ.
ジャミル「……断ってもいいんですよ。作戦が失敗したら一番困るのはレオナ先輩だと聞いていますが」
『煽るな煽るな』
レオナ先輩に挑発するような言い方と表情をするジャミル先輩に苦笑いしつつ、レオナ先輩の方を見れば眉間にシワを寄せて今にもジャミル先輩の首元に噛みつきそうなくらいに牙を少しむき出しにしている。
レオナ「ちっ。
学園長め、余計な入れ知恵しやがって……」
ラギー「３人とも、頼みますよ？オレ達の成功は、アンタらにかかってんスからね！」
イヴ「みんなでファッションショーを成功させましょうね」
レオナ「……こんなド素人の集まりでなにが出来るってんだ？」
『んー……まあ、がんばれば、たぶん……きっと。もしかしたら成功するんじゃね？』
ラギー「どんどん成功の確率を下げないでください……」
ジャミル「……大丈夫です。俺に考えがあります」
カリム「ん？ジャミルどこに行くんだ？」
ジャミル「すぐ戻る。少し待っていてくれ」
そう言ってジャミル先輩はオンボロ寮から出て行ってしまった。
イヴ「なにかいい案を思いついたのかな？」
『とりあえず待ってようか』
取り残された４人と１匹で紅茶を飲む。
そのうちの１人からまだ角砂糖が溶けきっていないであろうジャリィ、という音が聞こえた。
カリム「うん。このレモンティー美味いな！」
イヴ「そ、それはよかったです……」
『(多分ほとんどが砂糖の味だと思う)』
カリム「そういえばさっきなんでラギーがAの財布を盗んだのわかったんだ？オレ、全然わかんなかったぞ？」
『ん？……ああ、それは時々やられるからだよ』
イヴ「時々やられるの！？」
『つっても、遊び感覚なんだけどね。ラギーも僕がそんな金を持ってないことくらい知ってるし』
ラギー「そうそう。ただの暇潰しで、腕が鈍らないようにしてるだけッスよ。あと、一応言っておきますけど、Aくんから金をスッたことなんて一度もないッスよ」
ラギーが僕の財布をスッて、僕がいつスられたことに気づくかという遊びをしているうちに僕は無意識に盗まれるという危機感に敏感になっていた。
この世界に来てからいろんな意味で僕はどんどん強くなっている気がする。
カリム「……へー、Aはラギーとも仲がいいんだな！」
ラギー「なんスか？妬いてるんスか？カリムくん」
カリム「おう！」
ラギー「え」
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るんTEE(プロフ) - 玉ww子www (2022年12月28日 13時) (
レス) @page20 id: f628b0e3f3 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - Rukia (ゆっくりゆる)さん» 誤字の報告ありがとうございます (2021年5月4日 5時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 悪役だけを。◆30の前編位まで見てまた見に来ましたがやっぱり面白いです！後、わざとだったら申し訳ありませんが、ヴィルニキはシェーンハイントではなくシェーンハイトじゃありませんでしたか？ (2021年5月4日 4時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - あつめ。さん» ご報告ありがとうございます。アダムとイヴの話好きです (2020年7月16日 17時) (レス) id: 11b37f809e (このIDを非表示/違反報告)
あつめ。(プロフ) - このキャラ感めっちゃ好きでいつも読ませていただいてます！アナザー（49ページ）のところで名前がアダムになっちゃってます…（ｺﾉﾘﾝｺﾞﾉﾊﾅｼｯﾃｱﾀﾞﾑﾄｲｳﾞﾉﾖｳｿｶﾅ） (2020年7月16日 16時) (レス) id: 4ea6ed452d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年7月5日 0時
