◆551.妖精助け ページ29
イヴ.
レオナ「チッ……余計な時間とらせやがって」
イヴ「でも本当に苦しそうですね……」
妖精の事はあまりわからないけれど、お腹を抑えているということはお腹が痛いのだろうか。
試しに「お腹が痛いんですか？」と聞くと何度も頷く妖精。どうやら症状は腹痛のようだ。
カリム「腹痛なら……ええっと確か……」
『お、カリム、薬持ってる系？』
カリム「あるぞ」
『あるんかい』
カリム「万が一のために、オレがいつも持っている腹痛用魔法薬だ！ジャミルが薬草を使って作ってくれたんだ。飲んでみろよ。きっとすぐ良くなるぜ」
『その魔法薬、僕の指先に一雫垂らしてくれ』
言われた通り、カリム先輩は魔法薬をAちゃんの指先に一雫垂らすと、Aちゃんはその指先を妖精の口元に持っていく。
すると、妖精は魔法薬の雫を飲むと、突然カリム先輩とAちゃんの周りを飛び回る。
カリム「わっ、どうした？急に飛び回って……」
『やっぱ魔法薬苦かったんかな？』
妖精は何かを訴えているけど、鈴の音しか聞こえなくて私達は首を傾げて困っていると、妖精は突然トンカチを取り出し、何かを作り始めた。
私達はそれを見守っていると、妖精は不思議な形をした銀色の鈴を完成させ、Aちゃんとカリム先輩に押しつける。
『わっ、積極的だな……わかったからそんなぐいぐい押しつけてくるなよ』
カリム「やっぱ怒ってんのか！？」
「違います！！
お礼を言いたかったんです！！！」
「えっ！！！？？」と私達は驚いて声を上げてしまう。
「すぐにお腹の痛みがひきました。お薬をありがとう」
カリム「そ、それはいいけど……」
ジャミル「なんだ？急に言葉がわかるようになったぞ」
ジャミル先輩の言う通り、さっきまで妖精の言っていることがわからなかったのに、急に言葉がわかるようになった。
どうしてだろう、と私達は顔を見合わせていると、
「そんなの、貴女達に渡した鈴……翻訳機のおかげに決まってるじゃないですか。大きな種族と小さな妖精と話すには専用の翻訳機が必要です」
……初めて知った
「たくさんの妖精が集まるフェアリーガラでは欠かせない道具ですよ。もしかしてお家に忘れてきてしまったんですか？うっかりさんですね」
カリム「へー、そうなのか。知らなかっ」
カリム先輩の口をジャミル先輩とAちゃんが同時に手で塞いだ。
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るんTEE(プロフ) - 玉ww子www (2022年12月28日 13時) (
レス) @page20 id: f628b0e3f3 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - Rukia (ゆっくりゆる)さん» 誤字の報告ありがとうございます (2021年5月4日 5時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 悪役だけを。◆30の前編位まで見てまた見に来ましたがやっぱり面白いです！後、わざとだったら申し訳ありませんが、ヴィルニキはシェーンハイントではなくシェーンハイトじゃありませんでしたか？ (2021年5月4日 4時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - あつめ。さん» ご報告ありがとうございます。アダムとイヴの話好きです (2020年7月16日 17時) (レス) id: 11b37f809e (このIDを非表示/違反報告)
あつめ。(プロフ) - このキャラ感めっちゃ好きでいつも読ませていただいてます！アナザー（49ページ）のところで名前がアダムになっちゃってます…（ｺﾉﾘﾝｺﾞﾉﾊﾅｼｯﾃｱﾀﾞﾑﾄｲｳﾞﾉﾖｳｿｶﾅ） (2020年7月16日 16時) (レス) id: 4ea6ed452d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年7月5日 0時
