◆544.水も滴る ページ22
イヴ.
『なんで花瓶なんか乗っけてんの？』
壁際にいたレオナ先輩の頭と肩の上には花瓶が乗っていて、レオナ先輩の見たことない光景に私達は開いた口が塞がらないでいた。
レオナ「ヴィル！！！！！
さっさとこの花瓶をどけろ！！！！！！」
ヴィル「アンタの姿勢を正すには必要なレッスンよ。花瓶の水をこぼさずに部屋を一周できるようになりなさい」
レオナ「てんめえ……！」
少し動いただけで花瓶はレオナ先輩から落ち、水をかぶってしまったレオナ先輩は頭からびしょびしょになった。
……おいたわしい
グリム「レオナが……水浴びしたみてぇにびちゃびちゃになってるんだゾ……」
『水も滴るいい男だと、思いますよ？』
ラギー「Aくん、めっちゃ笑い堪えてるじゃないッスか」
自分の腕に爪を立ててまで笑いを堪えるAちゃん。
レオナ先輩の方に向き直れば、無言でヴィル先輩のことを睨むレオナ先輩だが、ヴィル先輩はそれに怖気ることもなく「はい、また水がこぼれた。やり直し」と鬼畜さが滲み出ている。
ヴィル「あ、心配いらないわよ。水のおかわりはいくらでもあるから」
レオナ「……！！！！
あーもうやめだッ、やめ！！！！！！！！！！
一生冬だろうがなんだろうが知らねえよ。こんな馬鹿馬鹿しいことやってられるか」
イヴ「レオナ先輩……」
相変わらず諦めが早い……いや、３日はまだもった方なんだろうななぁ
レオナ先輩が部屋から出て行こうとした刹那、一足先にAちゃんが動き出して扉を閉めた。
レオナ「……どけ。草食動物」
『やだね』
今にでも殺し合いが始まりそうなくらい睨み合うAちゃんとレオナ先輩をハラハラしながら見守る。
ラギー「レオナさんはダメダメ。カリムくんとジャミルくんのダンスもガタガタ……こんなんで本当に、フェアリーガラに間に合うんッスか？」
グリム「アイツらが会場の視線を奪わねえと、ピンチになるのはティアラを奪うオレ様達なんだゾ」
イヴ「だ、大丈夫ですよ！きっと、たぶん……」
ラギー「イヴくん、徐々に不安がらないでくださいよ。説得力が全然ないッス」
今からにでも作戦を変えようか……
でも、これ以上時間を費やしたら本当に留年しかねない。
イヴ「(どうしよう……)」
『イヴが不安がる事なんてないよ』
イヴ「え……」
Aの言葉に、顔を上げる。
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るんTEE(プロフ) - 玉ww子www (2022年12月28日 13時) (
レス) @page20 id: f628b0e3f3 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - Rukia (ゆっくりゆる)さん» 誤字の報告ありがとうございます (2021年5月4日 5時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 悪役だけを。◆30の前編位まで見てまた見に来ましたがやっぱり面白いです！後、わざとだったら申し訳ありませんが、ヴィルニキはシェーンハイントではなくシェーンハイトじゃありませんでしたか？ (2021年5月4日 4時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - あつめ。さん» ご報告ありがとうございます。アダムとイヴの話好きです (2020年7月16日 17時) (レス) id: 11b37f809e (このIDを非表示/違反報告)
あつめ。(プロフ) - このキャラ感めっちゃ好きでいつも読ませていただいてます！アナザー（49ページ）のところで名前がアダムになっちゃってます…（ｺﾉﾘﾝｺﾞﾉﾊﾅｼｯﾃｱﾀﾞﾑﾄｲｳﾞﾉﾖｳｿｶﾅ） (2020年7月16日 16時) (レス) id: 4ea6ed452d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年7月5日 0時
