◇485.闇に堕ちる ページ6
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フロイド「コイツら何度絞めてもまた起き上がってくんだけど。ゾンビかよっ!」
『このまま殴り続けたらさすがに寮生の奴らが危ないだろな』
暴れているうちに壁にデカいヒビが入ったり、飾られていた壺も落ちて割れた。
決してこれは僕らのせいじゃない。
すると、寮生が打ってきた流れ弾が僕の頬を掠める。
『っ!』
カリム「A!……っ、ジャミル!もうやめろ、わかったから。お前が寮長になれ!オレは実家に戻るから……っ」
『君はもう少し反抗しろ!!』
ジャミル「はぁ?なに言ってんだ。俺の呪縛は、そんなことで簡単に解けはしない。
カリム、お前がこの世に存在するかぎり!」
『カリムの存在を否定するな!!』
カリム「A……」
『他人の存在価値を他人が決めていいものじゃない!お前がいるから俺は報われないとか、そんなの知ったこっちゃねーよ!』
ジャミル「うるさい!何も知らないくせに!俺の気持ちなんか、わかろうとしないくせに!」
倒れていたスカラビアの寮生達が糸を引いた操り人形のように立ち上がる。
『ダメだジャミル先輩!これ以上魔法を使うな!』
ジェイド「これ以上ユニーク魔法を使い続ければ、ブロットの許容量が……!」
ジャミル「うるさい!うるさいうるさいうるさい!俺に命令するな!俺はもう、誰の命令も聞かない!俺は、もう自由になるんだ__!!」
ジャミル先輩のマジカルペンの魔法石が真っ黒に染まっていく。
……ああ、もう間に合わない
なんでこうも、魔法士というのはバカな奴が多いんだ。
張り詰めた空気の中、僕らの目の前に現れたのは変わり果てた姿のジャミル先輩だった。
カリム「なんだあれ!?ジャ、ジャミルの姿が!?」
イヴ「空模様まで変わっていく……」
『寮長の次は副寮長かよ……!』
アズール「援軍の見込みがない冬休みだというのに厄介な事になりましたね」
グリム「アイツも闇落ちバーサーカーになっちまったのか!?」
操られた寮生達のせいでジャミル先輩に近づくことが出来なかった。
本当に今回は厄介だ。
援軍の見込みもなければ、こっちの勝ち目も薄い。
数も戦闘力も、あっちの方が有利だ。
アズール「ブロットの負のエネルギーが膨れ上がっていく……皆さん、構えてください!」
『イヴ!何か策ある!?』
イヴ「ま、待って……ここじゃ」
刹那、ジャミル先輩の背後の怪物の拳がイヴ目掛けて振り下ろされた。
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冬雪(プロフ) - ブルーサファイアさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーサファイア(プロフ) - 507話の『お前の宴好き、なんとかならないのか?』のところなんですけどアズールのセリフになってますが喋り方からしてジャミルではないでしょうか? 何度も読み返してます!頑張ってください! (2020年10月4日 15時) (レス) id: bd3a10c6c4 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - moekaさん» ◆15◇のProfileで詳しく書いたつもりのものがありますのでそちらへお願いします (2020年8月25日 17時) (レス) id: cd043d76e1 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - それぞれの監督生の性格などが詳しく知りたいです。検討をお願いします。 (2020年8月25日 16時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 冬雪さん» ありがとうございます(*´▽`*) (2020年7月29日 10時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬雪 | 作成日時:2020年6月24日 0時