◆516.世話係 ページ37
カリム.
カリム「……」
『料理とかはジェイドとフロイドに任せて、アズールには勉強会での講師してもらおっか』
イヴ「うん。その方が効率がいいかもね」
グリム「大丈夫なのか?ジェイドはいいとして、フロイドにキッチン任せたりなんかして」
『あの2人は料理してた方が楽しそうだし。まあ、フロイドのやる気がなかった時は僕達がサポートすればいいよ』
イヴ「じゃあ私とグリムくんはお掃除手伝ってこようかな」
グリム「オレ様もやるのか!?」
『やれ』
グリムとイヴを見送ったAはオレの方を向いてこっちに歩いてくる。
カリム「イヴ達と一緒じゃなくて大丈夫なのか?」
『うん。僕達、別に君達みたいに四六時中一緒ってわけじゃないし』
カリム「Aは何をやるんだ?」
『カリムの世話』
カリム「そうか!」
Aと一緒にいると楽しいから嬉しい。
楽しい話をしてやると共感して笑ってくれるところとか、ジャミルみたいに頭が良いところとか、料理が旨いところ、運動神経がいいところ、困った時には必ず来てくれるところとか。
カリム「……お前ってジャミルだったのか!?」
『違いますけど』
『いきなり何さ』とジト目でオレを睨むA。
カリム「思い返してみるとお前ってジャミルみたいになんでも出来るからもう1人のジャミルみたいだなって」
『なんでも出来るわけないだろ。魔法が使えないんだから』
カリム「……あ、そうか!」
『……君って、ほんとジャミル先輩のこと好きだよね』
そう言って笑うAの顔を見ていると、胸のあたりが疼く。
『しっかしジャミル先輩もいろんな奴に好かれて大変だよね。まあ、でもモテ期が来たと思えばジャミル先輩もきっと前向きに、』
ジャミル「なれるわけないだろ」
『げっ』
カリム「あれ、ジャミル?」
いつの間にオレ達の後ろに立っていたジャミル。
Aはジャミルから逃げようとするが、素早くAのフードを掴んで逃げられないようにするジャミル。
カリム「休んでなくていいのか?」
ジャミル「何もしないで部屋に篭っているといろいろと鈍るからな」
カリム「なら、今から一緒に庭に行くか?アズールが召喚魔法を教えてくれるらしいんだ」
ジャミル「は?誰がお前なんかと、」
『……ドカーン』
Aが小声でそう言って逃げると、ジャミルはすぐにAを追いかけようと走り出した。
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冬雪(プロフ) - ブルーサファイアさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーサファイア(プロフ) - 507話の『お前の宴好き、なんとかならないのか?』のところなんですけどアズールのセリフになってますが喋り方からしてジャミルではないでしょうか? 何度も読み返してます!頑張ってください! (2020年10月4日 15時) (レス) id: bd3a10c6c4 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - moekaさん» ◆15◇のProfileで詳しく書いたつもりのものがありますのでそちらへお願いします (2020年8月25日 17時) (レス) id: cd043d76e1 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - それぞれの監督生の性格などが詳しく知りたいです。検討をお願いします。 (2020年8月25日 16時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 冬雪さん» ありがとうございます(*´▽`*) (2020年7月29日 10時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬雪 | 作成日時:2020年6月24日 0時