◇497.自我を持つ怪物 ページ18
イヴ.
ジャミル「お前、死んだんじゃ……!?」
『まあ、あの岩がどっかから召喚した本物の岩だったら絶対死んでただろうね』
イヴ「……そっか!魔法で形成された岩だから当たったとしても傷が治るんだ」
『そゆこと』
だとしても心臓に悪い
フロイド「Aがウミヘビくんの気を引いてるうちに俺が怪物に攻撃して〜アザラシちゃんがウミヘビくんのマジカルペンを奪うっていう作戦〜」
『マジカルペンさえ奪っちゃえばこっちのもんだからね』
グリム「ザマァみろなんだゾ〜!」
そう言って3人揃って舌を出してジャミル先輩をからかう。
そしてAちゃんはこちらに振り向くと、カリム先輩に手を差し出す。
『トドメは君がやってくれ』
カリム「……!」
『1発、かましてやろうじゃないか』
Aちゃんは悪戯っ子のような笑みを浮かべてそう言うと、カリム先輩もニッ、と笑うとAちゃんの手を握る。
カリム「待ってろジャミル。オレが正気に戻してやる!」
カリム先輩は杖を回転させながら呪文を唱えると、顔のない怪物の頭上に大きな魔法陣を浮かび上がらせると、幾多の光の玉が流星群のように降り注ぐ。
刹那、怪物はもがき苦しみ始めた。
ジャミル「な、なんだ……!?」
カリム「ジャミル!!」
怪物は何故かジャミル先輩を引き摺りながらバルコニーの方へ歩いて行く。
カリム先輩とAちゃんがが咄嗟にジャミル先輩の腕を掴む。
『まさかあの怪物、ジャミル先輩を道連れにする気か!?』
イヴ「そんな!怪物に自我はないなず……!」
アズール「おそらく、時間が長すぎたんでしょう」
イヴ「時間……?」
アズール「これは僕の予想ですが、ジャミルさんがオーバーブロットしてから時間が経っています。時間が経つにつれ、怪物に自我が芽生えるのでしょう」
フロイド先輩が怪物の足止めをしているからいいもの、いつ怪物がジャミル先輩を巻き込んで身を投げ出すかわからない。
私もすぐにジャミル先輩の腕を掴む。
ジャミル「お前達……」
『……っ……グリム!!!!』
グリム「ふな"っ!?」
『マジカルペンを僕に投げろ!!』
グリムくんがマジカルペンをAちゃんに投げ、Aちゃんがそれを受け取った刹那、
Aちゃんとジャミル先輩が強く光り、
次に目を開けた時には、2人はおろか、怪物すらいなくなっていた。
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冬雪(プロフ) - ブルーサファイアさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーサファイア(プロフ) - 507話の『お前の宴好き、なんとかならないのか?』のところなんですけどアズールのセリフになってますが喋り方からしてジャミルではないでしょうか? 何度も読み返してます!頑張ってください! (2020年10月4日 15時) (レス) id: bd3a10c6c4 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - moekaさん» ◆15◇のProfileで詳しく書いたつもりのものがありますのでそちらへお願いします (2020年8月25日 17時) (レス) id: cd043d76e1 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - それぞれの監督生の性格などが詳しく知りたいです。検討をお願いします。 (2020年8月25日 16時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 冬雪さん» ありがとうございます(*´▽`*) (2020年7月29日 10時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬雪 | 作成日時:2020年6月24日 0時