◇510.終曲スカラビア ページ31
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グリム「オマエらがいない間、オレ様達そりゃもう大変な目に遭ったんだゾ！グリム様の武勇伝を聞かせてやるから、そこに座れ！」
エース「なんだそりゃ……ま、無事だったならいいけどさ」
デュース「まったく……人騒がせなヤツらだ」
そう言って２人は笑う。
……２人からそんな言葉が出てくるなんて思わなかったな
人騒がせな奴らという言葉は君達から一番言われたくない言葉だけど。
イヴ「２人とも、心配して来てくれたの……？」
エース「別に？実家にいてもゲームくらいしかやることなくて暇だったし……」
デュース「いつでもメッセージしてこいと言った手前、無視もできないからな」
グリム「素直じゃねぇヤツらなんだゾ」
まったくだ。
そう思ってイヴの方を見ると何故か滝のように涙を流すイヴ。
『ええっ！？』
エース「な、なんで泣くんだよイヴ！」
デュース「ど、どこか痛いのか？それとも僕達が来るのが遅かったから怒っているのか……？」
イヴ「ちがっ……本当に、２人が来てくれて、嬉しくて……」
袖で涙を拭うイヴの手をどけて、僕はハンカチをイヴに渡す。
そして泣き止むようにイヴの頭を撫でまくる。
イヴ「カリム先輩は、情緒不安定になるし……」
エース「情緒不安定？」
『あとで説明する』
イヴ「校長先生には連絡つかないし……っ……寮生の人達には監視されて逃げられなくて……」
デュース「た、大変だったんだな……」
イヴ「ジャミル先輩は嘘つくし……オクタヴィネルに逃げこんだらアズール先輩にボロ雑巾って言われるし……ジャミル先輩はオーバーブロットして時空の果てまで吹き飛ばされるし……」
デュース「オーバーブロット！？」
『そこもちゃんと説明するから』
イヴ「Aちゃんはまた無茶をするし……」
『そこは省くか』
エース「おい」
まさかそこで僕が出てくるなんて予想外。
エースとデュースの視線が痛い。
イヴ「だから、遅れて来ても２人が心配して来てくれたのが本当に嬉しくて……」
エース「うわぁ、イヴ、どんだけいい子ちゃんなの？」
デュース「オマエ達、魔法が使えないのによく頑張ったな」
そう言ってデュースは僕とイヴの頭を撫でて、エースは僕とイヴの肩にポンっと手を置く。
何故か、その手の体温と大きさを実感すると、心臓の辺りが温かくなった気がした。
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冬雪(プロフ) - ブルーサファイアさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (
レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーサファイア(プロフ) - 507話の『お前の宴好き、なんとかならないのか？』のところなんですけどアズールのセリフになってますが喋り方からしてジャミルではないでしょうか？ 何度も読み返してます！頑張ってください！ (2020年10月4日 15時) (レス) id: bd3a10c6c4 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - moekaさん» ◆１５◇のProfileで詳しく書いたつもりのものがありますのでそちらへお願いします (2020年8月25日 17時) (レス) id: cd043d76e1 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - それぞれの監督生の性格などが詳しく知りたいです。検討をお願いします。 (2020年8月25日 16時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 冬雪さん» ありがとうございます(*´▽｀*) (2020年7月29日 10時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年6月24日 0時
