◇507.宴 ページ28
イヴ.
ジャミル先輩がオーバーブロットして、正気に戻って、数日。
カリム「よおし。ジャミルの体調も回復したし、冬休みの課題も終わった！今日はみんなでホリデーの宴といこうじゃないか！」
ジャミル「お前の宴好き、なんとかならないのか？」
アズール「まあまあ、いいじゃありませんか。賑やかなホリデーパーティーで嬉しい限りです」
冬休みの半分以上が過ぎ、今日はみんなでオアシスに向かって年越しの宴をすることになった。
私の記憶が正しければ、砂漠のオアシスで年越しなんて初めてだ。元の世界でどんな生活をしていたかは覚えていないけれど。
ジェイド「ラクダにはたっぷりご馳走と飲み物も積み込みましたし」
フロイド「オアシスで泳ぐために水着も持った！」
イヴ「(はたしてフロイド先輩達に水着は必要なんだろうか)」
人魚の姿に戻れば水着は必要ないと思うけど……
まあ、でも本人達は楽しそうなので何も言わないでおこう。
カリム「それじゃあ……象もクジャクもみんな連れてオアシスまでパレードだ！」
見上げると、東のオアシスの行進の時に居た象の他に、これも魔法なのか宙に浮いた船に乗る数十体のクジャク。
『やっぱ金持ちってやる事派手だなー』
イヴ「この寮、クジャクもいたんだね……」
カリム「おう。いるぞ」
『そーいや、ずっと気になってた事があんだけど、このカリムが巻いてくれたっていうこの布って』
そう言ってAちゃんがカリム先輩に見せたのはAちゃんの手に巻かれていた布で。
しかしその布に刺繍されている模様に私もどこか見覚えがあった。
カリム「ん？ああ、Aがオレにくれたヤツだぞ」
『僕が君にあげたって……あの時のハンカチ！？』
カリム「おう」
『捨てろって言ったじゃないか！』
カリム「いやー、なんか捨てられなくって……」
『まさかあの時、僕が拾おうとした物って……』
そう言って少し恥ずかしそうに頬を掻くカリム先輩。その反面、少し引いたような顔をするAちゃん。
Aちゃんの引いた顔は初めて見た。
そんな表情も出来るんだね、Aちゃん。
そしてちょうどAちゃんの隣にいて、今の話を聞いていたジャミル先輩は頭を抱えている。
そしてハンカチをジャミル先輩に差し出すAちゃん。
『……ジャミル先輩』
ジャミル「なんだ」
『このハンカチ、燃やしてください』
ジャミル「わかった」
カリム「ええっ！？」
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冬雪(プロフ) - ブルーサファイアさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (
レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーサファイア(プロフ) - 507話の『お前の宴好き、なんとかならないのか？』のところなんですけどアズールのセリフになってますが喋り方からしてジャミルではないでしょうか？ 何度も読み返してます！頑張ってください！ (2020年10月4日 15時) (レス) id: bd3a10c6c4 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - moekaさん» ◆１５◇のProfileで詳しく書いたつもりのものがありますのでそちらへお願いします (2020年8月25日 17時) (レス) id: cd043d76e1 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - それぞれの監督生の性格などが詳しく知りたいです。検討をお願いします。 (2020年8月25日 16時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 冬雪さん» ありがとうございます(*´▽｀*) (2020年7月29日 10時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年6月24日 0時
