◇491.泳いで ページ12
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カリム「川？水が欲しいのか？」
アズール「ええ。フロイドとジェイドが本来の姿に戻れば箒以上に速度が出るはずです。しなし、乾いた川を元に戻すなんて僕らには不可能……」
カリム「オレ、できるぞ」
アズール「えええええええええええ！？」
ジェイド「えええええええええええ！？」
フロイド「えええええええええええ！？」
そういえばカリムのユニーク魔法は少しの魔力でいくらでも水が出せるんだっけか。
カリム「川が作れば、寮に戻れるんだな？」
アズール「な、なんですかそのユニーク魔法！？すごすぎませんか！？」
カリム「あっはっは！普段は水道があるから全然役に立たない魔法なんだけどな」
アズール「あっはっはじゃないですよ！まだ治水環境が整っていない国などでは英雄モノの魔法じゃありませんか！そんなの、そんなの……
商売になりすぎる！！！！」
『はーい、そういう話は今は考えないでおこうか』
暴走しかけたアズールの口を手で塞ぎ、フロイドと向こうに引っ張る。
ジェイド「下世話なアズールは置いておいて……カリムさん。では、お願いできますか」
カリム「川を作ればいいんだな。わかった、任せておけ」
カリムが呪文を唱えると、灰色の空からバケツをひっくり返したような雨が勢いよく降ってきて、枯渇していた川に水がどんどん溜まっていく。
グリム「すげえ……みるみる川が水で満たされていくんだゾ！」
短時間で水が溜まると、ジェイドとフロイドは人魚の姿に戻り、川に飛び込む。
ジェイド「ではフロイド。川が凍る前にいきましょう。アズール、グリムくん、イヴさんは僕の背中に掴まって」
フロイド「Aとラッコちゃんはオレの背中ね〜」
そう言われ、僕らはフロイドとジェイドの背中に乗り込むと、ふと疑問。
グリム「あれ？でもアズールは人魚なんだろ？自分で速く泳げるんじゃねーのか？」
ジェイド「アズールは人魚になっても泳ぐのが速くありませんから」
『君それでも人魚か！！』
アズール「誤解しないでくださいAさん！僕が泳ぐのが速くないのは尾びれ形状差のせいです！」
そういえばアズール、タコだった。
アズール「さあ、スカラビア寮へ向けて出発しますよ！」
『今度こそ血祭りにするぞお前ら！！』
ジェイド「はいっ」
フロイド「は〜い！」
イヴ「穏便にいきましょうよ……」
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冬雪(プロフ) - ブルーサファイアさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (
レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーサファイア(プロフ) - 507話の『お前の宴好き、なんとかならないのか？』のところなんですけどアズールのセリフになってますが喋り方からしてジャミルではないでしょうか？ 何度も読み返してます！頑張ってください！ (2020年10月4日 15時) (レス) id: bd3a10c6c4 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - moekaさん» ◆１５◇のProfileで詳しく書いたつもりのものがありますのでそちらへお願いします (2020年8月25日 17時) (レス) id: cd043d76e1 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - それぞれの監督生の性格などが詳しく知りたいです。検討をお願いします。 (2020年8月25日 16時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 冬雪さん» ありがとうございます(*´▽｀*) (2020年7月29日 10時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年6月24日 0時
