◇475.発音 ページ45
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アズール「まず、古代呪文語で一番大事なのは単語の暗記です」
カリム「オレ、暗記って苦手なんだよなぁ〜。眠くなってきちまうし」
アズール「そんな貴方にピッタリな勉強法はコレ」
そう言ってアズールはホワイトボードに��音読しながらその辺を歩き回る��と書いた。
朝食を食べ終えた僕らは談話室で勉強会をすることになり、僕らは大人しく床に座ってアズールに耳を傾けていた。
ジェイド「集中力が長続きしないタイプの方にもオススメの勉強法ですね」
グリム「それならオレ様にも出来そうなんだゾ」
カリム「よし、お前らも一緒にやってみようぜ」
そして僕らは古代呪文語を音読するため、その辺を歩き回ったわけだが……
『んー……』
イヴ「……」
アズール「おや、どうしましたイヴさんとAさん。立ち止まったりなんかして」
ジェイド「サボりですか？」
『寝言は寝て言え。古代呪文なんて僕らはいつも小テストでは点数が高い方だ』
イヴ「なんと言いますか……��発音��が出来ないんですよ」
アズール「発音……」
僕らは魔法が使えないと同時に、呪文を唱えることが出来ない。読み書きは出来るが、それを口に出すものならいつも自分の声にノイズがかかったように発音することが出来ない。
『まあ、別にいいんだけど』
イヴ「きっと、私達には魔力がないから発音ができないのかもしれません」
アズール「……」
『僕らは隅っこの方で書き練習でもしてるよ』
歩き回りながら音読する集団から離れると、ジャミル先輩も何故か隅っこの方で教科書を見ていた。
しかもなんかめっちゃ眉間に皺寄ってるし。
『ジャミル先輩』
ジャミル「……ん、なんだ君か」
『音読出来ないと悟った僕は少し虚しい気持ちになったのでジャミル先輩、僕に少し構ってください』
ジャミル「え」
『これ、僕が描いたグリムなんですけど』
そう言って僕はこの前授業中に教科書に書いたラクガキをジャミル先輩に見せた。
ジャミル「……この、豚がか？」
『グリム描いたつもりなんですけどね』
ジャミル「……っ」
するとジャミル先輩は口元を隠しながら笑うのを堪えていた。
何故か僕が描いた絵を見るとみんな笑うのを堪えたり、指差して笑ったりと。
『この丸い腹とかそっくりだと思うんだけどなー』
ジャミル「自信があるのか……」
『鼻をもっとデカくするか』
ジャミル「やめ……っ……やめてやれ……くくっ」
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» 誤字報告ありがとうございます (2022年7月6日 9時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - 452話でフロイドの発言のとこジェイドになってますよ (2022年7月6日 8時) (レス) @page22 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - かささん» 誤字報告ありがとうございます (2021年6月14日 19時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
かさ - 454話のジャミルの発言でリーチ兄妹になってますよ。 (2021年6月14日 19時) (レス) id: 1eba2fdd86 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 朔さん» ご報告ありがとうございます (2021年2月5日 9時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年6月13日 0時
