◇454.利用価値 ページ24
ジャミル.
監督生、イヴ。
魔法は使えない。成績は優秀だが、体力は無い。
学園で唯一の女子生徒。策士の才能がある。それ以外の特別要素は無く、何故学園長に気に入れられてるのか不明。
もう１人の監督生、A。
魔法は使えない。成績優秀、体力もある。
学園で唯一の女子生徒。サバナクローの件でその強さを目の当たりにしたため、利用価値はある。
Aはカリムの��お気に入り��だ。
Aさえ手に入れば、俺の願いは叶えられる。
Aさえ手に入れば、イヴも此方側で利用出来る。
Aとイヴさえ手に入れば、学園長の弱みすら手に入るかもしれない。
そしていざ、行動に出てみれば……
＿＿嫌だぁぁぁぁぁあああああああああああっ！！！
全力で否定された。
どうやらAのことを甘く見ていたようだ。
甘い言葉一つ囁けば利用出来ると思ったが、Aという女は想像以上にクソ面倒臭い女だった。
＿＿スカラビアの問題は、引き続き解決策を探す。
だから、その間は友達として仲良くしようね、ジャミル先輩
その言葉を口にして、不敵に笑うAの顔は、しばらくは忘れられないかもしれない。
凄い腹が立ったから。
しかし、そんなオンボロ寮のヤツらは壁に穴を開けてまで部屋から脱走し、魔法の絨毯に乗って逃げてしまったらしい。
魔法の絨毯はそのうち気まぐれにスカラビアに戻ってくるかもしれないが、アイツらはもう戻ってこないだろう。
ジャミル「(もう少しだったのに……)」
もう少しで、何か思い出せそうだった。
Aを見ていると、何か、大事なことを忘れているような気がする。
なにがなんでも、手に入れたかった理由を
そして夜が明け、
アズール「おや、ジャミルさん！
こんにちは。ご機嫌いかがですか？」
A達はとんでもない奴らを連れて戻って来た。
ふざけるな。
ジャミル「アズール・アーシェングロット……！
それに、リーチ兄弟。一体、何故ここに？」
ジェイド「僕達の故郷は、冬は帰省が困難な立地でして」
フロイド「毎年ホリデーは寮で過ごしてるんだぁ〜」
ジャミル「なん、だって……？」
てっきり、もうこの学園にはスカラビアとオンボロ寮のヤツらしかいないと思っていたのに。
ジャミル「(やはりオンボロ寮のヤツらは扱い注意だったな)」
戻って来た以上、こいつらから目を離していけない。
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» 誤字報告ありがとうございます (2022年7月6日 9時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - 452話でフロイドの発言のとこジェイドになってますよ (2022年7月6日 8時) (レス) @page22 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - かささん» 誤字報告ありがとうございます (2021年6月14日 19時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
かさ - 454話のジャミルの発言でリーチ兄妹になってますよ。 (2021年6月14日 19時) (レス) id: 1eba2fdd86 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 朔さん» ご報告ありがとうございます (2021年2月5日 9時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年6月13日 0時
