◇448.暴走中 ページ18
イヴ.
グリム「コラッ！言うこと聞くんだゾ！」
グリムくんが無理矢理フサを引っ張るから魔法の絨毯が暴れてしまう。私は落ちないように絨毯にしがみつくけれど、いつ落ちてしまうか気が気ではない。
グリム「ぎゃあああ！目が回るうううう！！！！」
イヴ「グリムくん優しくしてあげて！！！！」
『てか、そのフサから手を離せ！！』
Aちゃんがグリムくんに手を伸ばすけれど、絨毯は止まることを知らず、突然急降下する。
砂漠の上を飛んだり、談話室を通り抜けたり、廊下を壁にぶつかりながら飛び回る。
そして瞑っていた目を開けると、目の前には鏡が
グリム「うわああああ鏡にぶつかるうううう！！」
鏡を通り抜け、鏡舎に出たと思ったら魔法の絨毯は回転し、どこかの寮の鏡に入り込んだ。
どこの寮に入り込んだのだろう、と目を開けようとした刹那、魔法の絨毯は何かに突っ込み、私達はその反動で放り出されてしまった。
グリム「ふな"ぁああ……」
『グリムお前後で覚えてろよ……』
イヴ「２人とも、大丈夫……？」
にしても真っ暗な場所だ。
ここは何処なのだろう、と辺りを見渡していると急に灯りが点いて、視界が明るくなる。
壁一面に見える水槽……
イヴ「こ、ここって、モストロ・ラウンジ！？」
ジェイド「ええ。そうですよ」
イヴ「ヒエッ」
耳元で聞こえた声に身の毛がよだつ。
振り向くと、案の定、そこには双子の先輩達がいた。
ジェイド「こんな深夜にどんなお客様がいらっしゃったのかと思えば……」
フロイド「食べ物盗みに来た泥棒かと思って絞めにきたのに……A達とアザラシちゃんかぁ」
「なーんだ、つまんねーの」と私の頭をポンポンっと叩くフロイド先輩。
グリム「ほぇ……？オマエら、なんでここに？」
フロイド「なんでって……冬休みは流水で家に帰らないって言ったじゃん」
グリム「それじゃあ、ここはオクタヴィネル！？」
ジェイド「はい、オクタヴィネル内のモストロ・ラウンジです」
するとグリムくんは魔法の絨毯とスカラビアという牢獄から脱出できたことに大喜びをする。
フロイド「その四角いヒラメみたいなの、ナニ？」
ジェイド「カリムさん所有の魔法の絨毯によく似ていますが」
イヴ「それには深いワケがありまして……」
フロイド「つーか、Aは？死んだ？」
『勝手に殺すな』
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» 誤字報告ありがとうございます (2022年7月6日 9時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - 452話でフロイドの発言のとこジェイドになってますよ (2022年7月6日 8時) (レス) @page22 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - かささん» 誤字報告ありがとうございます (2021年6月14日 19時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
かさ - 454話のジャミルの発言でリーチ兄妹になってますよ。 (2021年6月14日 19時) (レス) id: 1eba2fdd86 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 朔さん» ご報告ありがとうございます (2021年2月5日 9時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年6月13日 0時
