【アナザー】それぞれの裏話 ページ49
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◆249.面倒事
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『(ヤベ、シャンプー切れてたんだった)』
今日買いに行こうと思ってたのに、あのタレ目野郎に追いかけられたせいで忘れていた。
イヴのも残り少なかった気がするし、どうしたものかな。
『(購買部って何時まで開いてんだろ)』
ラギー「何してんスか？」
『あ、ラギー』
ラギー「風呂場の前でウロウロなんかして〜、覗きッスか？」
『野郎の裸見る需要ねぇよ』
ラギー「アンタほんと口悪いッスね」
笑顔で否定すると、
ふとラギーが腕に抱えているものに目が行く。
ラギー「アンタも早く風呂に入ってください。
野郎の人払いも大変なんスから」
『じゃあラギーが持ってるそのシャンプー貸して』
ラギー「は？」
『僕のシャンプー切れちゃったからさ』
ラギー「えええぇぇぇ……」
嫌そうな顔をするラギー。
こいつがケチだということは知っての頼みだ。
『お願い！僕達、洗剤の仲じゃん！』
ラギー「洗剤の仲って何。
んー……でも、いいんスか〜？」
『何が？』
ラギー「オレ達、同じ匂いになっちゃいますけど」
『？ラギーの匂い好きだから別にいいけど』
そう答えるとラギーはムッ、とした表情になり、僕に自分のシャンプーボトルを押し付けた。
『貸してくれるの？ありがとう！』
ラギー「タダとは言ってねぇからな！」
『わかってるって』
ラギー「……」
ラギーは僕をじっ、と見た後「鈍ちん」とだけ言って踵を返して歩いて行ってしまった。
『……え、なんで僕悪口言われたの？』
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さらにオマケ
『ただいまー』
イヴ「おかえり、Aちゃん」
風呂から上がってレオナ寮長の部屋に戻ると、不意にベッドに横になっていたレオナ寮長が僕を見た。
レオナ「……お前」
『ん？』
レオナ「マーキングされてんの？」
イヴ「ええっ！？」
『何の事だかサッパリ』
レオナ「お前からラギーの匂いがするぞ」
イヴ「Aちゃん、ラギー先輩といつからそんな仲に！？」
『ただ単にシャンプー借りただけだけど』
イヴ「へ？」
レオナ「へぇ……」
その時、何故レオナ寮長がニヤニヤしていたのか、僕はわからなかったが、後日、この件でラギーがイジられていた事は僕は知らない。
てか、知ったとしても放っておく。
『(……でもなんか、ラギーと同じ匂いするのはなんか変な感じがするな)』
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冬雪(プロフ) - そよんさん» コメントありがとうございます。こういう嬉しいコメントがあるたんびに頬が緩みます (2020年5月9日 14時) (
レス) id: 629036c9bb (このIDを非表示/違反報告)
そよん(プロフ) - こういう素敵な作品に限って、途中で終わったりすることがあるから、読みながら「あーそろそろ続きないかも…」って思ってたら「やだ！まだある、まだある！！！？」って全私がうれしみの舞(？)笑。素敵な作品をありがとうございます！！ (2020年5月9日 13時) (レス) id: 4362c83576 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - クリきんとんさん» ご報告ありがとうございます。これからも頑張ります (2020年4月29日 4時) (レス) id: 629036c9bb (このIDを非表示/違反報告)
クリきんとん(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております！269話のフロイドくんの名前が1部フライドになってます、、、、気の所為だったらすみません！！これからも応援しています (2020年4月29日 1時) (レス) id: 57857ad3bd (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - らて。さん» ご報告ありがとうございます。楽しんでもらえて嬉しいです (2020年4月28日 21時) (レス) id: 629036c9bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年4月24日 1時
