◇184.洗剤 ページ41
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『またですかサムさん！』
サム「ごめんよぉ、小鬼ちゃん。お求めの商品は棚を見ての通り品切れだ」
『この前もそうだったじゃないですか！』
購買部はなんでも売っている。
売っているはずなのに、洗剤がない。
『(出遅れた……)』
今日は休日なため、オンボロ寮を掃除していた僕らは洗剤がないことに気づき、買いに来たというのにまた洗剤がない。
どうせまたハーツラビュルの変な行事だろう。
前もハーツラビュルが原因で洗剤品切れだったし。
ラギー「お困りのようッスね」
『……』
ラギー「もしかして、洗剤ッスか？」
ニヤニヤと僕の顔を覗き込むラギー。
なんでこの男とは洗剤絡みで会うのだろうか。
『君は相変わらず白衣着ているんだな』
ラギー「汚れてもいい服ッスからね。
それより、洗剤がなくてお困りなんスよね？」
『？……ま、まさか！』
ラギーが持っているカゴを見ると、僕が欲しかった洗剤の容器が入っていた。
ラギー「半分なら分けてやってもいいッスよ」
『本当！？』
ラギー「条件付きで」
『だと思ったよ！』
ラギー「あ、サムさん、会計お願いしまーす」
サバナクローの奴らってなんでこうも関わると面倒な奴らばかりなんだろうか。
レジに行ったラギーはサムさんと何故か値切り交渉してるし。
『(まぁでも、洗濯が出来るならいっか)』
そもそも条件とはなんだろうか。
考えていると、ラギーがこっちに来る。
ラギー「んじゃ、サバナクローに行きましょうか」
『は？サバナクロー？なんでよ』
ラギー「そこである事を手伝ったもらうッス」
ある事ってなんだ。
僕らは外に出て、鏡舎に向かう。
『寮でイヴ達が待っているんだけどな……』
ラギー「実はオレ、マジフトの大会の傷がまだ癒えなくて」
『そうなの？せっかくの休日なんだから休んどけばいいのに』
ラギー「レオナさんがそうさせると思います？」
『……』
ラギー「洗濯に出せって言っといたのに、出さずに脱ぎっぱなしにするんスよ？」
「しかも明日は体育があるのに体操着洗ってなかったし」とぶつぶつ言っているラギー。
話を聞く限り、僕がする事は目に見えている。
『つまり、そのレオナ寮長が溜めに溜め込んだ洗濯物を洗うのを手伝えってか？』
ラギー「そゆことー」
『そーいうのは後輩巻き込んでやればいいじゃん』
ラギー「あんたも後輩ッスよね？」
『サバナクローの後輩巻き込めっての』
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冬雪(プロフ) - アルファさん» ご報告ありがとうございます。これからもご愛読の方をお願いします (2020年4月17日 15時) (
レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - 161話で、八つ当たりはジャックすればいいになってました (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - とっても面白くて、何回も読み返したくなる面白さ･･･ヤバいです！ (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アルファさん» ご報告ありがとうございます (2020年4月16日 18時) (レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - 186話でレオナがレオナ先輩ってさいごにいってました (2020年4月16日 17時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年4月12日 3時
