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◇167.被害者達からの ページ24

イヴ.



クロウリー「ローズハートくんにAくん?
それに……みなさんは、確か」



リドル先輩とAちゃんの後ろには、今回の事件の被害者の人達が立っていた。




トレイ「学園長、俺達被害者全員からお願いがあります。
今回の大会、どうかサバナクロー寮を失格にせず、出場させてくれませんか?」

クロウリー「なんですって?
つまり……彼らを許すと?」

『そんなんじゃないよ』

クロウリー「では、何故……」

『決まってるじゃないですか』




トレイ「サバナクロー寮に欠場されると、気兼ねなく仕返し出来ないからな」




トレイ先輩は笑ってそう言った。




ラギー「え、ええっ!?」

ジャック「仕返しだと!?」


リドル「学園内で魔法による私闘は禁止されているからね」

トレイ「マジカルシフトなら、れっきとしたスポーツだろ?」

イヴ「(トレイ先輩の悪い顔、初めて見たな)」



トレイ先輩って害はないと思っていたけれど、Aちゃんが前に言っていた、
『あの人多分腹黒だな!』
は、結構合っているのかもしれない。



ジャミル「何があったかは知らないが、サバナクロー寮生のほうが俺たちよりボロボロみたいだしな」

トレイ「犯人が誰か分かった以上、むしろ俺たちが恨みを晴らすのにマジカルシフト大会は好都合、ってこと」

ケイト「レオナくん、前に自分で言ってたじゃん?試合中の攻撃は校則違反じゃないって」

リドル「伝統ある競技で私怨を晴らすだなんて普段なら首をはねてしまいたいところだけど……
トレイ達がどうしてもと言うからね。今回だけは目を瞑ろう」


クロウリー「君達の気持ちはわかりました。
しかし、この状態でサバナクロー寮生たちが試合に出られるかどうか」

『出られるでしょ』

イヴ「Aちゃん!?」

『これぐらいの責任、取れるよな?』




もう、これは脅しだった。

Aちゃんが挑発的にレオナ寮長さんにそう言うと、彼は突然笑って、立ち上がる。




レオナ「ナメるなよ、クロウリー。
手負いの草食動物を仕留めるなんて、昼寝しながらだって出来るんだよ」

ジャミル「言ってくれるな」

レオナ「俺は謝るつもりは毛頭ないぜ」

イヴ「ないんですか!?」

レオナ「この俺に謝らせたい奴は力尽くで謝らせてみろ」

『なんで上から目線なんだよ!』



クロウリー「まったく。
感動的な話かと思って期待した私が馬鹿でした」


.

◇168.ほんとそっくり→←◇166.目覚めの王子



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冬雪(プロフ) - アルファさん» ご報告ありがとうございます。これからもご愛読の方をお願いします (2020年4月17日 15時) (レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - 161話で、八つ当たりはジャックすればいいになってました (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - とっても面白くて、何回も読み返したくなる面白さ・・・ヤバいです! (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アルファさん» ご報告ありがとうございます (2020年4月16日 18時) (レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - 186話でレオナがレオナ先輩ってさいごにいってました (2020年4月16日 17時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬雪 | 作成日時:2020年4月12日 3時

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