◇136.翌朝 ページ42
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僕は大きな欠伸をした。
グリム「デッカい欠伸なんだゾ」
『……眠い』
イヴ「昨日なかなか寝つけなかったもんね」
グリム「そういやオマエ達、昨日の夜どこかに出かけていたのか？
トイレに起きたら居なかったんだゾ」
『寝つけないからイヴと寮の庭に出てたんだよ』
イヴ「そういえば昨日、頭に角が生えてる男の人がいたよね」
……ああ、思い出した
角が生えてる、黒髪の男。
黄緑色のベストは知っているはずなのに、どこの寮だったか思い出せなかった。
グリム「ほぇー。頭に角が生えた変なヤツかあ。
名前は？」
イヴ「好きな名前で呼んでって言われた」
グリム「うーん、じゃあ……
��ツノ太郎��なんてどうだ？」
イヴ「さ、流石に怒るんじゃないかな……」
グリム「好きにしろって言ったなら、怒る資格はねぇんだゾ！」
イヴ「そうかもだけど……」
グリム「ツノ太郎も学園の生徒なら、そのうちひょっこり会うかもな。そしたらオレ様にも紹介してくれよ」
……出来ればあんま会いたくないなー
上から物を言う奴、あんま好きじゃないし。
メインストリートを歩いているとトンッ、と誰かが僕の肩を叩いたため、振り向くとケイト先輩とリドル先輩がいた。
ケイト「おはおはー、Aちゃん、イヴちゃん」
『お、先輩方』
イヴ「おはようございます」
するとリドル先輩が僕に近づく。
リドル「ん。キミ、少しタイが曲がっているよ」
『え、そうですか？』
リドル「ルールの乱れは衣服の乱れからだ」
そう言って僕のタイを結び直すリドル先輩。
グリム「エースとデュースは一緒じゃねーのか？」
リドル「彼らはハートの女王の法律・第２４９条にのっとって、ピンクの服でフラミンゴの餌やり当番中だ」
ピンクかぁ……
あいつらどんな面白い格好してんだろ。
リドル「うん。これでよし」
『ありがとうございます。
ケイト先輩はなんで物珍しい目で見てんですか』
ケイト「だってリドルくんがそんなことするなんて思わなかったわだもん」
大袈裟だな、と思ってリドル先輩の方を見ると、本人も��何故こんなことしてしまったのだろう��とでも言いたげな感じで自分の手を凝視していた。
『リドル先輩？』
リドル「……なに？」
『どうしました？自分の手なんか見て』
リドル「……なんでもない。
それより、昨晩また１人怪我人が出たらしい」
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冬雪(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。面白い、と思ってくれて嬉しいです (2022年12月8日 18時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - めっちゃ面白すぎる！！ 夢主ちゃん良い子すぎて泣ける、、、 (2022年12月8日 16時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - Rukia (ゆっくりゆる)さん» コメントありがとうございます。少しでも楽しめたら嬉しいです (2021年4月11日 23時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 120話ツボりました。他の話もですけど面白かったです。このやr((殴 すとーりーおおいねぇ。(思考停止) (2021年4月11日 21時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 13番さん» 報告ありがとうございます (2020年9月6日 14時) (レス) id: a3f0fbae31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年4月6日 4時
