◆77.肯定は出来ない ページ32
イヴ.
リドル「ボクに口答えとはいい度胸がおありだね。
いいかい？小さなルール違反が、大きな問題に繋がるんだ」
エース「ンだよそれ……他の奴らも、魔法封じられるのが怖くて言い出せないけどこんなのおかしいと思ってんだろ！？」
「いや、僕たちは……」
リドル「へえ、そうなのかい？」
「と、とんでもありません、寮長！」
「すべては寮長のご決断次第です！」
グリム「そんなぁ〜！」
イヴ「そ、そんなのおかしいよ！」
魔法封じがそんなに怖いというのか。
なんで、誰も、エースくん達の味方になってくれないのか。
反論すれば何か変わるかもしれないのに。
リドル「ボクが寮長になって１年。ハーツラビュル寮からは１人の留年者・退学者も出していない。
これは全寮内でハーツラビュルだけだ。
この寮の中でボクが一番成績が優秀で、一番強い。
だからボクが一番正しい！
口答えせず、ボクに従っていれば間違いないんだ」
デュース「そんな……！」
リドル「キミも、そう思うだろ？」
寮長さんが問いかけたのはAちゃんだった。
誰もが視線がAちゃんに向けられる。
Aちゃんは無表情で黙っていた。
黙って、見据えていた。
リドル「ボクが一番正しい。キミはわかってくれるでしょ？」
『……わかんないよ』
リドル「……え」
『リドル先輩が今、どんな気持ちでいるのかわからない』
リドル「っ」
『僕は、今の君を肯定することは出来ない』
寮長さんは顔を歪ませた。
リドル「ボクだって、やりたくて首をはねているわけじゃない。お前達がルールを破るからいけないんじゃないか」
トレイ「……」
リドル「ボクに従えないのなら、まとめて首をはねてやる！」
ケイト「みんな、ほら��はい、寮長��って言って」
焦った様子のケイト先輩がこの場を穏便に収めるために言う。
デュース「……言えません」
『嫌だ』
エース「こんなワガママな暴君、こっちから願い下げだ！」
リドル「今、なんて言った？」
グリム「オマエはおこりんぼでワガママで食べ物を粗末にする暴君って言ったんだゾ！」
デュース「お、おい！そこまで言ってな……」
刹那、
リドル「��オフ・ウィズ・ユアヘッド��！！！！」
聞き覚えのある言葉が、
恐れていた言葉が、
私達の首を絞めた。
イヴ「(なんで私まで……！)」
『イヴ！！！』
.
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冬雪(プロフ) - サナさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただければなと思うばかりです (2022年8月11日 20時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
サナ - やっと、2巻なんだゾ(このお話の)。楽しみ。 (2022年8月11日 18時) (レス) id: 2c45cd1730 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ゆずさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月13日 11時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ◆82話のところでトレイ先輩がトイレになっててめっちゃ笑いましたwwww (2020年10月13日 3時) (レス) id: 207a7fb508 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るなさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月31日 8時
