◆48.真夜中の訪問 ページ3
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『……ん』
目を開ける。
窓の外を見ると、まだ真っ暗だった。
『(変な時間に起きたな……)』
上半身を起こし、水でも飲みに行こうかと頭を掻いている時、
不意に扉を叩く音が聞こえた。
結構大きな音だったため、イヴとグリムが一度寝返りをして目を開けた。
グリム「ふな……A、誰かが扉をノックしてるんだゾ」
『下から聞こえたっぽい』
イヴ「こ、こんな時間に？誰だろ……」
『グリムを盾にして見に行こうぜー』
グリム「オマエ……昼夜関係なく酷い奴なんだゾ」
結局僕が先頭になってノック音がする方向に足を進める。
辿り着いたのは玄関だった。
『はいはーい、どちら様ー？』
グリム「躊躇なく扉を開けたんだゾ！」
エース「……あ、俺、エース」
そして僕は扉を閉めた。
グリム「オイ、なんで扉を閉めたんだゾ？」
イヴ「さっきエースくんがいたような……」
『気のせいじゃない？さ、寝よ寝よ』
すると扉がエースによって開けられた。
『ちょっ、何勝手に開けてんのさ』
エース「いやいや、イジワルしないで中に開けてくれよ！」
『テメェ女だらけの花園に足を踏み込もうって言うのか！？』
グリム「オレ様は女じゃねぇんだゾ！！」
扉を開けるか開けられないかな攻防戦をしていたが所詮は男と女の腕力なんて差がある。
悔しいと思いながらエースを中に入れて、僕達はやっとエースの異変に気付いた。
エースの首には、見覚えのある首輪が嵌められていたのだ
グリム「げげっ！その首輪は！！」
エース「も〜、絶対ハーツラビュルには戻んねぇ。
今日からオレ、ここの寮生になる！」
グリム「にゃに〜！？」
話が急展開過ぎてよく理解出来ないが、
とりあえず、
『あっはははははははははははは！！！』
エース「笑うな！！」
『だって、それ、首輪だよね？あははっ！！夜中にこんなに笑うのは初めてだよ！』
あまりのおかしさに腹を抱えて笑う。
イヴ「うわぁ……懐かしい物を着けてきたね……」
エース「好きで着けたわけじゃねぇっての！」
イヴ「立ち話もなんだし談話室に行こう。お茶入れるね」
エース「イヴ良い奴〜……って、オマエはいつまで腹抱えて笑ってんだよA！！」
『それ着けてきた、お前が、悪い……ははは！』
エース「だから好きで着けているわけじゃねぇっつーの！！」
そう言ってエースは僕の頭を叩いた。
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冬雪(プロフ) - サナさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただければなと思うばかりです (2022年8月11日 20時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
サナ - やっと、2巻なんだゾ(このお話の)。楽しみ。 (2022年8月11日 18時) (レス) id: 2c45cd1730 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ゆずさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月13日 11時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ◆82話のところでトレイ先輩がトイレになっててめっちゃ笑いましたwwww (2020年10月13日 3時) (レス) id: 207a7fb508 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るなさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月31日 8時
