◆73.愛されている？ ページ28
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デュース「A、起きろ」
『んあ？』
体を揺らされ、目を開けると、そこにはデュースがいた。
……何故、デュースがいるんだ
『(いや、待て、思い出した)』
昨日の夕方頃だ。寮に帰ったらエースと一緒にお目付け役としてデュースも泊まることになった。
お泊まり会にテンションが上がった僕らは遅くまでババ抜きしばりのトランプ大会をした。
イヴが圧勝していたのを思い出す。
デュース「今日は��なんでもない��日のパーティだぞ。遅刻したら首をはねられる！」
『遅刻しただけで首をはねられるの！？水がたっぷり入ったバケツを持って廊下に立たされるんじゃなくて！？』
デュース「古過ぎやしないか？」
僕はソファから立ち上がって『急いで支度してくるねー』とデュースに言って洗面所に向かう。
談話室から出ると玄関の扉を誰かが叩く。
『はいはーい』
ケイト「やっほー」
僕は扉を閉めようとしたが閉め切る寸前で間に足を入れられてしまった。
……チッ
ケイト「朝早くから門前払いは酷くない？」
『いやー、僕まだ無防備な姿なので』
ケイト「��僕��？あれ、君Aちゃん？」
エース「誰がどう見たってAだろ」
エースらしき声と共に僕の後ろから伸びてきた手は扉を開けた。
ケイト「へぇ、エースちゃんにはわかるんだ」
エース「Aとイヴの違いなんて一目瞭然だろ」
ケイト「髪下ろしてるからわかんなかったんだよ」
すると「中に入っていい？」とケイト先輩に言われたため「どうぞー」と道を開ける。
談話室の方へ行く際にケイト先輩に、
「愛されてるね」
と、耳元で囁かれた。
『……』
耳がゾワッ、として痒い。
エース「なんでデュースもケイト先輩も、オマエらのこと見分けつかねぇんだろうな」
『……』
エース「目の色からして違うっつーのに」
＿＿愛されてるね
ケイト先輩が言った言葉はよく、わからなかった。
髪を下ろした僕とイヴを見分けることが出来るエースはたしかに僕達のことをちゃんと見ているのかもしれない。
『……エース』
エース「ん？」
『君って、僕達のことを愛しているのか？』
刹那、エースの拳が僕の頭に直撃した。
『いった！！！え！？なんで僕殴られたの！？』
エース「オマエ……ばっかじゃねぇの！！！？？？なんで朝っぱっからンなこと言わなきゃなんねぇんだよ！！」
その時のエースの顔は真っ赤だった。
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冬雪(プロフ) - サナさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただければなと思うばかりです (2022年8月11日 20時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
サナ - やっと、2巻なんだゾ(このお話の)。楽しみ。 (2022年8月11日 18時) (レス) id: 2c45cd1730 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ゆずさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月13日 11時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ◆82話のところでトレイ先輩がトイレになっててめっちゃ笑いましたwwww (2020年10月13日 3時) (レス) id: 207a7fb508 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るなさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月31日 8時
