◇45.案外賢い ページ47
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グリム「遅いんだゾ！」
『イヴただいまー』
グリム「無視！？」
案の定、グリムに予想していた言葉を言われスルーした。
イヴ「Aちゃんおかえり。遅かったね」
談話室への扉を開けると、ハタキを持ったイヴが出迎えた。
どうやら僕がいない間、二人で掃除をしていてくれたらしい。
床に積もっていた埃は無くなっていて、壊れた椅子なども無くなっていて普通に歩ける状態になっていた。
『おお！綺麗になってる！』
グリム「オレ様とイヴが綺麗にしたんだゾ。ありがたく思え」
『なんでお前はいつも偉そうなんだよ。
……まあ、いいや。ありがと、グリム』
そう言ってグリムの頭を撫でると、グリムはビクッとした後、頬を赤く染めた。
『イヴもグリムのおもりご苦労さん』
グリム「オレ様はおもりされるほど子供じゃねえんだゾ！」
『デュースから人数分のプリン貰ったからあとで食べよ』
グリム「ふなっ！プリン！？」
イヴ「本当？じゃあ明日お礼言わなきゃだね」
プリンが入った袋に飛びつこうとするグリムから避けながら僕はプリンを冷蔵庫に閉めた。
グリム「そんなもったいぶらなくてもいいだろ！今食おうぜ！」
『プリンは冷えた方が美味いんだよ！開けようとしたらオバケくん達にお仕置きしてもらうからな』
グリム「ふなっ！！」
そう言うと、しょんぼりした様子で談話室に戻って行くグリム。
ああ、やっぱりオバケ怖いんだなこいつ
グリムが何かやらかした時はオバケくん達に任せればイヴも楽になるのでは？
イヴ「そういえばさっき校長先生が来ていろいろと置いていってくれたよ」
『ん？ああ、頼んだ物かな……にしても早いな』
イヴ「あと、一ヶ月に一回お金をくれるんだって」
『うん。頼んだ物は僕達が生活出来るの必要最低限の必需品だけだし、校長先生には悪いけど無駄使いをしないっていう条件でお小遣いを要求したんだ。
そんで、月末に毎回買った物のリストを校長先生に渡す、ってことになったからよろしく』
グリム「案外ちゃっかりしてるんだゾ……」
イヴ「Aちゃん凄い……」
『つっても貰ってばかりじゃ気が引けるけどね』
いつか返していかないと元の世界に戻った時に後悔するかもしれない。
『(バイトが出来ればお小遣い要求は要らなかったんだけどな)』
イヴ「Aちゃん帰って来たしお昼にしよっか」
台所に向かうイヴを手伝うために僕は考えるのをやめた。
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冬雪(プロフ) - コメントありがとうございます。どうぞ次にお進みくださいな (7月15日 10時) (
レス) @page50 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
さ - 嫌いに!!なるわけ!!ないだろ!!寮長!!続き読んできます！！！ (7月15日 8時) (レス) @page50 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。見つけてくれてありがとうございます (2022年4月23日 17時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - やっと見つけた！！！！！！！！！！！！！！！！！機械壊れて占ツク入れてから数ヶ月探してたけど見つかりました…応援してます…一から読み直します‼️ (2022年4月23日 17時) (レス) id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます。ハマっていただけて嬉しいです。自分もここまでくるとは思いませんでした (2022年4月13日 0時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月23日 0時
