◆32.頼み事 ページ34
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デュース「失礼します」
学園長室から声が聞こえたと思った刹那、扉が開いて、エースとデュースが出て来た。
エース「ん？って、オマエまだいたのかよ！？」
『や』
デュース「俺達のことを待っていたのか？」
『うん』
もたれかかっていた壁から背を離して立ち上がる。
エース「そーいやオレ達、お前の名前知らないんだけど」
『ええ？あんなにイヴが僕の名前言ってたのに？』
デュース「そういえばイヴは？」
『グリムと一緒に先に寮に帰ってもらった。君達の寮まで送ってやるから少し付き合ってよ』
そう言うと二人は二つ返事で了承してくれた。
『まずは僕の名前だね。僕はAだよ。改めてよろしく』
エース「Aだな。
にしても珍しい響きの名前だな」
『そうか？僕は普通だと思うけど』
デュース「よろしくな、A」
エース「てか、なんでオマエもイヴ達と寮に戻らなかったんだ？別にオレ達女ってわけでもねえし」
『え、そうだったの？』
エース「いや、オレはいいとしてデュースみたいな女がいたらオレは嫌だ」
デュース「俺も嫌だっつーの！」
冗談だったのになんでこいつらすぐに口喧嘩に発展しようとするんだろうか。
やはり男という生き物は理解出来ない。
『お前らすぐに喧嘩すんな。僕は君達の強さを見込んで頼みたい事があるんだよ』
エース「頼みたい事？」
『イヴを守ってほしい』
僕がそう言うと二人を顔を見合わせた。
『ほら、君達魔法が使えるし。いざとなったら動いてくれるし、なによりイヴは君達のこと信頼してると思うし』
エース「嫌だね」
『即答かよ！！』
エースはそう言うとスタスタと前を歩いて行ってしまう。
僕は急いで彼の後を追う。
『お願いだよ！僕さっきイヴに自分を犠牲にしないって言っちゃったから守る手段がないんだよ！』
エース「じゃあオマエは誰が守るんだよ」
『へ……』
突然言われた言葉に間抜けな声が出てしまった。
『そりゃ、自分の身は自分で』
エース「じゃあイヴも自分の身は自分で守れんじゃねえの？」
『お前女を甘く見んなよ？女ってのはちょーっとしたことで泣いたり傷ついたり、あわよくばお前らみたいな男ならすぐに押し倒せることが出来るくらい軽くて柔らかい……あー！！想像しただけでその男をぶん殴りてえー！！！』
デュース「勝手に発狂すんなよ……」
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冬雪(プロフ) - コメントありがとうございます。どうぞ次にお進みくださいな (7月15日 10時) (
レス) @page50 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
さ - 嫌いに!!なるわけ!!ないだろ!!寮長!!続き読んできます！！！ (7月15日 8時) (レス) @page50 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。見つけてくれてありがとうございます (2022年4月23日 17時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - やっと見つけた！！！！！！！！！！！！！！！！！機械壊れて占ツク入れてから数ヶ月探してたけど見つかりました…応援してます…一から読み直します‼️ (2022年4月23日 17時) (レス) id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます。ハマっていただけて嬉しいです。自分もここまでくるとは思いませんでした (2022年4月13日 0時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月23日 0時
