156.伊達 ページ18
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猫又ちゃんを抱っこしながら廊下を歩いていると楽しそうな会話が厨から聞こえてきた。
覗いてみると燭台切さんと、
『(あれって……)』
太鼓鐘「みっちゃん、こんな感じでいいか？」
燭台切「うん、ありがと貞ちゃん。じゃあ今度はこの調理法通りにデザートを作ってくれるかい？」
太鼓鐘「おう！任せとけ！」
『(太鼓鐘貞宗くん、だったかな)』
燭台切さんと同じく��伊達政宗��の刀。
同じ持ち主だったからか、その繋がりで仲良くする刀剣男士もいる。加州さんや大和守さんと同じような感じだ。
『(あ)』
太鼓鐘くんが何を料理しているのかわからないけどあんなに塩をまぶして大丈夫なのだろうか。
太鼓鐘「あ、間違えた」
『(ああああああぁぁぁぁ……)』
そう言って今度は砂糖を大量に振りまく太鼓鐘くんは多分適量の加減を理解していない。
止めた方がいいと思うのだけれど、私の登場によって太鼓鐘くんの機嫌を損ねるという火に油現象になったりしないだろうか、と四苦八苦する。
燭台切さんが気づいてくれないか、と頭の中で強く念じた。
『〈燭台切さんっ〉』
燭台切「ん？」
『！』
燭台切「貞ちゃん、呼んだ？」
太鼓鐘「ん？呼んでないよ」
燭台切「……って、貞ちゃん！それ砂糖入れすぎだよ！」
……気付いてくれたから良かったのか
一瞬だけ隠れている片目が熱を持った気がしたが、気のせいだと思い踵を返した時だった。
『っ！』
誰かにぶつかった。
『す、すみません……っ！』
顔を上げた時、全身が強張った。
『こ、こんにちは……大倶利伽羅さん』
大倶利伽羅「……」
何故か凄い見られている。
彼は祖父の刀剣男士で昔からいるというのは知っていたが、実際話すのは今回が初めてだ。
無駄に緊張していると、不意に伸ばされた手に驚くと、その手は猫又ちゃんの頭の上に乗った。
『……』
……猫、好きなのかな
そう思っていると、大倶利伽羅さんは持っていた桃一つを私に差し出したため恐る恐る受け取る。
『あ、ありがとう、ございます……？』
何故か疑問形になってしまった。
すると今度は私の頭を撫でると厨の中へ入って行ってしまった。
触れられた場所に触れながら、その仕草がなんとなく懐かしいと思ったが、その正体が私にはわからなかった。
『(なんだろう……)』
この既視感は
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あむ - 私が読んでる夢小説の中で一番好きです‼︎更新楽しみに待ってます‼︎ (2022年5月29日 8時) (
レス) id: 349116d89c (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 更新楽しみに待ってます(●´▽`●)だれ落ちになるんでしょうか？ (2021年10月25日 16時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
幸別愛友 - 一番最初から読んできて、この物語はずっと私の癒しになっています！更新頑張って下さい、応援しています！ (2020年2月8日 10時) (レス) id: 978af02bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年2月4日 3時
