152.甘味屋 ページ14
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活撃「そんなことが……」
『結局扇風機は買いました』
久しぶりに演練で会った活撃さんにお茶に誘われたため政府の施設にある甘味屋であんみつを頬張る。
お互いの刀剣男士達もあんみつや団子を食べていたり施設内をぶらぶらしに行ったり。
私の隣の席であんみつを頬張る平野くんに頬を緩ませながら彼の器に私のアイスを乗せる。
平野「！主君、これは主君のでは……」
『いいんだよ。平野くん、アイス好きでしょ？』
平野「……では、遠慮、なく……」
私の平野くんはアイスに目がない。
必ずと言っていい程、本丸の冷蔵庫の中には��平野��と蓋に書かれたアイスが見つかる。
あの一件以来、平野くんは私に気を遣ってくれたり小さな身体で一生懸命荷物を運ぶのを手伝ってくれたりと。
時に褒めると顔を赤くしたり、誉をとってご褒美は何がいい、と聞くと
「アイスが食べたいです」と言う。
可愛いくて吐血しそうになる。
活撃「……貴女の今のお気に入りですか？」
『お気に入りなんていませんよ。祖父の、私の刀剣男士は他の本丸の刀剣男士と違い、自慢出来る所や可愛い所、かっこいい所が沢山あるから、誰か一人特別に扱うなんて私には出来ませんよ』
平野「……っ」
平野くんを見ながら言えば、平野くんは頬を赤く染めて、顔をそらされてしまった。
『(何か変なこと言っただろうか……)』
活撃「……貴女は、」
『？』
活撃「優しいですね」
活撃さんは微笑みながらそう言った。
活撃「その優しさに甘えてしまう人は沢山いるんでしょうね」
『……私は、優しくなんか』
活撃「優しいからなんでも許されると思ってしまう僕も、甘いんですかね」
今度は寂しそうな表情をする活撃さん。
意図がわからずにいるとパッと顔を上げた活撃さんの表情は先程の寂しそうな表情はどこへやら、彼は微笑んだ。
活撃「先程の演練、見事でした」
『……そ、そうですか？』
活撃「厚藤四郎と薬研藤四郎のコンビネーションや大和守安定の太刀筋も僕の隊の隊長よりも速かったですし」
『えへへ……』
活撃「一体どんな鍛錬をしているのか気になるくらいです」
『……』
そりゃあ、強くなると思うよ、うん
もう何もかもがカンストしてしまっている加州さんといつも本気の殺し合いのように手合わせしているのだから。
この前なんて手合わせだと言っているのに竹刀で血が出る程戦っていたからそろそろやめてほしいと切実に思っている。
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あむ - 私が読んでる夢小説の中で一番好きです‼︎更新楽しみに待ってます‼︎ (2022年5月29日 8時) (
レス) id: 349116d89c (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 更新楽しみに待ってます(●´▽`●)だれ落ちになるんでしょうか？ (2021年10月25日 16時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
幸別愛友 - 一番最初から読んできて、この物語はずっと私の癒しになっています！更新頑張って下さい、応援しています！ (2020年2月8日 10時) (レス) id: 978af02bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年2月4日 3時
