69.知りたくなかった真実 ページ23
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『山姥切さん、少しよろしいでしょうか？』
「ぬ？」
『あ……』
国広部屋に出向くと山姥切さんの傍に武装した山伏さんがいて目が合ってしまう。
『お話中でしたか？』
「いや、問題ない。なんだ」
『えっと……堀川さんのことで少し』
「兄弟のこと？」
少し厚かましいだろうか。山姥切さんは意図を掴まないという顔をしているが、山伏さんは眉を潜めている。
……出直そう
「主殿！！」
『は、はいっ！』
「兄弟のことで悩んでおられるのか？」
『えっと……はい、そうなります』
「ならこの山伏も相談に乗ろう！」
『え』
そう言われ、流れるように部屋に招き入れられた私は、まだ困惑している。
山伏さんとはちゃんと話したことがない。話そうとしても何故か彼は近くの山に修行に行ってしまうという。だから綺麗な筋肉が付いてるのか、と納得はするが無断で山に引きこもるのはやめてほしい。
理由、普通に心配するから
「そういえば改めて話すのは初めてだな！拙僧は山伏国広だ」
『えっと……存じ上げ……て……』
ビックリした。
山伏さんが頭に被っていた物を外したから。勝手な解釈、私は彼の頭は坊主だと思っていた。しかし彼の本来の髪色は予想外の水色だった。
「ぬ？どうした主殿」
『……坊主と勝手に思ってすみませんでした』
「？」
いまいち理解していない山伏さん。
「……そろそろ本題に入れ」
『は、はい！』
「兄弟、堀川のことだったな？」
『はい』
「具体的にはどんな内容なんだ？」
『……えっと、気のせいかもしれないんですが……堀川さん、他のみんなとは違う気がして……』
「他？」
『言葉で説明するには少し難しいです。みんなとは少し違う？感じがするんです。落ち着いて話してみると感じる雰囲気が違うというか……』
最初に出会った時、私は正常な精神状態ではなかったため落ち着いて彼と話さなかったけど今なら少しわかる。
すると目の前の兄弟二人は顔を見合わせ、私の方に向き直る。
「……主殿はわかるのだな」
『やはり、何かあるんですか？』
「兄弟の堀川は、主が違うんだ」
『……まさか』
ここまで来て、違和感が解ったかもしれない。
山伏さんが言った��主が違う��。前代、私のお爺ちゃんだとは考えにくいため、行き着く場所は限られていく。
これは、知らなければよかった真実だったかもしれない
「政府から派遣された三人目の審神者。そいつが兄弟の主だ」
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冬雪(プロフ) - たまごやきさん» コメントありがとうございます。毎回題名が変わる小説ですがこれからも読んでいただけると幸いです (2019年6月9日 9時) (
レス) id: 319301ee3c (このIDを非表示/違反報告)
たまごやき - こんにちは。今までコメントしていなかったのですが、いつも作者様の作品を読ませて頂いてます。あんスタの方から読み始めたのですが、どちらもとても引き込まれてしまいとても好きです。これからも作者様のペースで更新してくださると嬉しいです。 (2019年6月9日 9時) (レス) id: 7f42fd7b15 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 幸別愛友さん» コメントありがとうございます。これからも頑張ります。 (2019年5月25日 15時) (レス) id: 13dcdbbff5 (このIDを非表示/違反報告)
幸別愛友 - すごくいいお話です…(*´^-^`*) その文章能力わけてほしいくらいです…(>д<。) これからも更新頑張って下さい！楽しみにしてます！！ (2019年5月25日 12時) (レス) id: 978af02bfc (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 瑠花さん» 他人が作ってしまうと自分が作った物語が思い通りにいかなくなります。誰も語彙力がないことを馬鹿になんてしませんよ。馬鹿にする方が馬鹿なんですから (2019年5月24日 22時) (レス) id: 13dcdbbff5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年5月20日 21時
