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18.女装組「武器」 ページ19

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「…私も強くなりたい」







私の呟きに女子トークをしていた次郎太刀さんと乱くんが黙る。

二人共お互いの顔を見合わせてお茶を啜る。その光景を黙って見ていると「主さん」と突然呼ばれる。







乱「女の武器は涙だよ」

「…涙?」

乱「男は女の涙に弱いんだよ」

「そ、そうなの?」

乱「主さんの涙にいち兄もイチコロ♡」

「別に一期さんを殺したいわけじゃないけど…」









なんか誤解されてるような気がする。

私は弁解しようと口を開いた瞬間「涙で男は殺せないわ」と次郎太刀さんが遮る。







次郎「やっぱり女の武器は笑顔だよ」

「笑顔?」

次郎「アンタは笑顔が可愛いんだからあの兄貴でもイチコロ♡」

「だから殺したいわけじゃないの」

乱「じゃあどんな風に強くなりたいの?」

「武器を振り回して歴史修正主義者を倒したい!」

次郎「無理無理」
乱「無理無理」

「即答!?」








二人に即答、しかも同時に言われる。







乱「なんで主さんは強くなりたいの?」

次郎「そんな甘くないよー?怪我したら痛いし」

「それは承知の上です。強くなれたらみんなの役に立てるかな、と思っていました」








すると二人は私の頭を撫でる。


何か微笑ましいものを撫でるかのような表情の二人に首を傾げると、その瞬間、乱くんが私に抱きついてきた。








乱「主さんはそのまんまでいいのっ」

「え?」

次郎「弱い女を守るのがアタシ達の役目でしょ」

乱「だからとことんボクらに甘えてねっ」

「(…なんでだろ)」







私より可愛くて綺麗な人に言われても説得力がないのは。



















強くなりたい。













「二人は可愛いのに強いもんね」

次郎「ご所望であればすぐさま男に」

「あ、結構です」






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19.↓随時録「誘い」→←17.山姥切国広「匂い」



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作者名:冬雪 | 作成日時:2018年7月28日 0時

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