13.鯰尾藤四郎「個性」 ページ14
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鯰尾「…個性って大切だと思うんだよね」
骨喰「いきなりすぎて反応に困る」
「わ、私も」
鯰尾くんと骨喰くんと一緒に休憩がてら縁側でお茶を啜っていると突然言われた鯰尾くんの言葉に骨喰くんと一緒に何を言えばいいのかわからなくなる。
そもそも本丸の刀剣達はみんな個性が強すぎるから今更すぎる。
鯰尾「重要なのは見た目じゃない。個性だよ」
骨喰「だからなんだ」
鯰尾「俺も個性強くなりたい！」
「本当突然だね！」
骨喰「そんなこと言うと個性薄くなるぞ」
「はっきり言いすぎだよ骨喰くん！」
こんな時薬研くんや一期さんがいないから困る。
一先ずなんでそんなこと思ったのか聞いてみると「みんなが眩しいほど個性が強すぎる」とのこと。
鯰尾「だって兄弟の中にだって新妻が好きな奴とか見た目は子供頭脳は大人みたいな奴もいるのにさ」
「(包丁くんと薬研くんかな)」
鯰尾「俺は少し記憶がないだけと馬糞って！」
「馬糞は流石にアウトだよ…」
骨喰「落ち着け馬糞」
鯰尾「鯰尾だよ！」
私を挟んで口喧嘩しないでほしい。
私はお茶を飲み干して、鯰尾くん見た。
「鯰尾くんはそのままでいいよ」
鯰尾「馬糞！？」
「馬糞じゃない！確かに個性は大切だよ。でも個性がなくても鯰尾くんっていうのは変わらないし」
鯰尾「主さん…」
「私は今まで通りの鯰尾くんが好きだよ」
「主さん！」と満面の笑みで私に抱き着く鯰尾くんに苦笑いを浮かべては背中を優しく叩く。
骨喰くんも表情は変わりないけど、なんだか微笑ましそうだ。
骨喰「…よかったな。馬糞」
鯰尾「感動が台無しなんだけど！？」
◇
◇
君は君。
◇
鯰尾「よくよく考えてみれば主さんもあまり個性ないね」
「え…」
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作者名：冬雪
| 作成日時：2018年7月28日 0時
