■126.許婚 ページ28
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『はぁっ！』
「グッ……」
上空から急接近してみぞおちを狙う。
「っ……まだだ……まだ、私は……」
『エンデヴァーさん、そろそろいいですか？』
「！？」
大声でエンデヴァーさんを呼びかけると黙って頷く彼は溜めに溜め込んだ炎を掲げる。
「え」
『あ、ご心配なく。少々水を蒸発させる程度の炎ですので。貴女も焼き魚になる前に逃げた方がいいですよ』
「はぁ！？ちょ、待て！！」
私は翼を生えさせて空へと逃げるとエンデヴァーさんの炎が一気に燃え上がり、水を蒸発させ、商店街全体に水蒸気が湧き上がる。
轟「何もしねぇと思ったら……」
ホークス「溜め込んでただけなんですね……」
.
.
エンデヴァー「協力、感謝する」
『わーエンデヴァーさんに感謝されちゃいましたーホークスさんに自慢できますねー』
ホークス「……」
私がそう言うと私のおでこを指で小突くホークスさん。
焼き魚というより湿魚になった犯人はまんまとお縄にかけられ、今は商店街の中心に立った轟くんが凍らせた水柱をエンデヴァーさんが燃やし、水に戻し、その水を海に戻すように指示されている。
そしてその轟くんは私の肩を借りて眠っている。
私が読み込んだ個性の持ち主はこのように眠気に襲われすぐにどこでも眠ってしまう。
エンデヴァー「……お前」
『はい、なんでしょうか？』
エンデヴァー「焦凍といつよりを戻した？」
ホークス「！」
『……はい？』
エンデヴァーさんの言葉に一瞬戸惑ったが、すぐに処理をする。
『より、とはなんですか？』
エンデヴァー「とぼけるな、お前は白野家の娘なんだろ？」
『……たしかにそうですけど……多分、貴方が思っているような関係ではないと思います。私と轟くんはただのクラスメイトです。
私は……彼のことを友達だと思っています』
ホークス「……A」
轟くんの手を強く握る。
私と轟くんは、ただの「……やはりあの約束はなしなんだな」
『……え』
エンデヴァー「お前がいなくなったと知った後の焦凍は変わった。一緒にいるところを見て、気になっていたんだ」
『……どういう、ことですか？よりを戻したって、私と轟くんはなんだったんですか？』
この後のエンデヴァーさんの言葉を聞いたホークスさんは酷く苦しそうな顔をしていた。
エンデヴァー「お前と、焦凍は……許婚同士だったんだ」
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冬雪(プロフ) - 夢桜さん» ありがとうございます。夢主気に入ってくれて大変嬉しく思います。 (2020年1月13日 1時) (
レス) id: 25f70c9881 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 遅いですが続編おめでとうございます！更新される度とても楽しく見させて頂いてます！！夢主さんの性格や話が読みやすくてとても大好きです！これからも頑張ってください！ (2020年1月13日 0時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - over the rainさん» ありがとうございます。光栄です (2020年1月2日 19時) (レス) id: e98b400c56 (このIDを非表示/違反報告)
over the rain - え、まって、めっちゃ上手！文章の書きかたが上手すぎてビックリしました！応援してます！ (2020年1月2日 18時) (レス) id: a4bab14be1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 寝不足猫ﾁｬﾝさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2019年12月25日 17時) (レス) id: 38a44182a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年12月1日 0時
