■97.離せぬ夢【切島鋭児郎ルート】 ページ48
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切島「何してんだ？」
『おや、切島くん』
切島「おや、切島くんじゃない！
……ったく、お前は本当に目を離すと何しでかすかワカンねぇから気が気じゃねぇよ」
そう言って溜息を吐きながら私の頭を撫でる切島くんの行動に何故か心がホワッとする。
『そんなに目が離せませんか？』
切島「まぁな。お前って行動に移す時何も考えずに行動するし」
『(たしかにそうかもしれない)』
衝動的であり盲目的であり妄動的。
ただ目の前の敵を倒して、困っている人がいれば真っ先に助け、ヒーローを守る。
何も考えずに本能のままに戦ってきた私にストップをかける人は数える程だったが、私にしか出来ないからと言えば殆どの人が黙った。
だから誰も自分を傷つけない方法を教えてくれなかった。
切島「それにお前が怪我すると俺が怒られんだよ」
『え、何故ですか』
切島「お前はカツキの��お気に入り��だからだよ。お前が勝手に傷つかないように見張っていないと、ってこと」
『カツキくんがですか？』
切島「そんな素振りは見せねぇけどお前のこと多分一番心配してんのはアイツだ。過保護なまでにな」
『信じられないので論破で』
切島「真実だからつきつけるぜ」
本当にそうだとしたら爆豪くんには��ツンデレ��という称号がもれなく認定されてしまう。
……いや、この際いいのか？
だとしたら爆豪くんはジブ○でいう甘酸っぱい片想いをしているカ○タ少年に重なる。
そう思うと爆豪くんに好感が持てる。
『爆豪くんは高度な属性をお持ちのようで』
切島「ばくごうって誰だよ」
『いえ、こちらの話です。
それより切島くん、私ばかり見ていては退屈ではないですか？』
切島「え？」
『私はこの通り仏教面ですし無個性なので見ていて面白いことなんてありませんし。見張りのことなら私がカツキくんに言っておくのでそんなじっと私のこと見ていなくても』
すると切島くんは私の頭をわしゃわしゃと撫で回し「わー」と私は無駄な抵抗はせずに髪をぐしゃぐしゃにされる。
『？？？？』
切島「退屈なんかじゃねぇよ」
『へ、』
ふと顔を上げた時、切島くんの表情はなぜか穏やかだった。
切島「心配だからとか、そういうのもあるけどやっぱり、俺は頑張っているお前を見るのが好きだから目を離せないんだと俺は思うな」
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……という夢を見た切島鋭児郎であった
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夢桜(プロフ) - 夢を見たのは緑谷君かっ！最初から見させて頂いてます！とても面白いです！無理せず頑張って下さい！夢主ちゃんの性格好きだなぁ… (2019年11月17日 12時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
カロメG - この主人公の子の性格とても好きです！推しのホークスも出て来てて嬉しいです！ (2019年9月23日 1時) (レス) id: e6da68bb26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年9月21日 15時
