■95.優しい夢【爆豪勝己ルート】 ページ46
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爆豪「何やってんだよ」
『爆豪くん』
爆豪「とうとう頭までイカレやがったか？」
私の腕を掴んだのは爆豪くんだった。
……面倒な人に見られてしまった
彼のことだ、茶化すと火に油を注ぐどころかどころか爆発に火をさらに着火してしまうだろう。
今の私の身体で爆豪くんの爆破をもろに受けたら多分死ぬ。
爆豪「……座れ」
『え』
爆豪「座れっつってんだよ」
『あ、ハイ』
私は大人しく芝生に座る。
何故夢の中でも爆豪くんに叱られなくてはならないのだ。
やはり彼は夢の中でも女には容赦がないようだ。
爆豪「テメェ、森で会った時から変だとは思ってはいたが」
『……』
爆豪「やっぱ風邪引いたんじゃねぇんか？」
『……へ』
すると爆豪くんは自ら近づいてきて自身のおでこと私のおでこをくっつかせてきた。
予想外の行動と至近距離に開いた口が塞がらない。
爆豪くんって赤い目だったっけ、と思うくらい私と彼はこんなに距離を詰めたことがない。
爆豪「熱はねぇな」
『……』
爆豪「あ？なんだその間抜け面。やっぱどこか体調悪いのかよ」
『体調は悪くありません。すみません、心配させてしまい』
爆豪「心配してねぇよ。病原体を撒き散らされたら迷惑だから確認しただけだ」
そう言って私のおでこにデコピンして離れる爆豪くんはどこか現実の爆豪くんと似ているところがあって目が離せない。
そう言えば現実の彼も不器用だけれど優しい人だ。
苦手だ苦手だ、と思いながらクラスメイトだから、仲間になる人だからと私は彼に話しかけていた。
横暴だけれど、私は彼が優しいということを無意識に知っていた。
『やはり優しいですね、爆豪くんは』
爆豪「だから俺はカツキ様だつってんだろ！」
だから、もっと仲良くなりたい。
あわよくば……
『結婚式の時、友人代表としてスピーチを読ませてくれるくらいのカツキくんと仲良くなりたいです』
爆豪「誰が読ませるか」
『スピーチがダメなら出し物は』
爆豪「却下」
『涙誘うくらい感動的なスピーチにしますから』
爆豪「……隣で聞く側じゃねぇのかよ」
『……何か言いました？声が小さくて聞こえませんでした』
爆豪「二度と言うかブス」
相変わらずの暴言に私は溜息を吐いて目を閉じた。
■
■
……という夢を見た轟焦凍であった
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■96.冷たい夢【轟焦凍ルート】→←■94.初々の夢【緑谷出久ルート】
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夢桜(プロフ) - 夢を見たのは緑谷君かっ！最初から見させて頂いてます！とても面白いです！無理せず頑張って下さい！夢主ちゃんの性格好きだなぁ… (2019年11月17日 12時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
カロメG - この主人公の子の性格とても好きです！推しのホークスも出て来てて嬉しいです！ (2019年9月23日 1時) (レス) id: e6da68bb26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年9月21日 15時
