□70.１歳児 ページ21
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緑谷「なんで……ヴィランが……っ！！」
少年漫画の冒頭のような台詞と始まり方に自然と身構える。
荼毘「……あ？右手燃やした筈なんだけどなぁ」
『……』
荼毘「まぁいいや。今度はハズさねぇ」
荼毘さんの手の上で青い炎が燃え上がる。
しかしここは建物内。
一般人を巻き込むわけにはいかないため緑谷くんの手を掴んで外へと走り出す。
緑谷「白野さんっ」
『一旦外に出ます』
エスカレーターを飛び降り、出入り口を通り抜けると目の前に脳無が私達に襲いかかる。
脳無の大きな拳がすぐ目の前に迫るが私達は素早く避ける。
脳無の拳は地面へめり込み、ヒビが割れ、アスファルトが水のように噴き上がる。
『邪魔ですっ』
私は脳無の顔に足を踏み込み、そのままジャンプ台にして飛び越えて地面に着地した刹那、割れた地面の隙間から青い炎が噴き上げその場で爆発する。
『うわー』
緑谷「あっつ！！」
空へとぶっ飛ばされ体勢を整えようとしていると、
トガ「Aちゃぁぁぁああん！！」
『グエッ』
突然ヒミコさんが腰辺りに突進してきてそのまま地面に不時着陸し、おかげで腰と背中が痛い。
トガ「まさかAちゃんに会えるなんてこれは運命としか言いようがありませんよね！」
『……ヒミコさん危ないじゃないで、す……か』
私に馬乗りしているヒミコさんの方を見ると、何故か彼女は１歳くらいの男の子を抱きかかえていた。
『え』
トガ「あ、この子ですか？可愛いですよね？こんな状況なのに呑気にプープー寝てるんですよ」
たしかに呑気に眠っている。
頬を赤く染め、涎を垂らし、だが見ていると心がホワッとする。
……いや待て
『何故ヴィランが、ヒミコさんが子供を……？』
トガ「実はいろいろあって……」
『え』
トガ「この子には父親という存在がいないんです。なのでAちゃんにお願いが……」
『え』
トガ「認知して♡」
荼毘「アホ」
��認知��という言葉に固まっていると荼毘さんがヒミコさんの頭を叩いて私から彼女を剥がす。
ヒミコ「やー！Aちゃん認知してください！」
荼毘「女同士でガキ出来るわけねぇだろうが。てかお前のガキじゃねぇだろうが」
『え、てっきり荼毘さんとの子だと』
荼毘「ぶっ殺すぞ」
「こいつはなぁ」と男の子を指さす。
荼毘「誘拐したガキだ」
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夢桜(プロフ) - 夢を見たのは緑谷君かっ！最初から見させて頂いてます！とても面白いです！無理せず頑張って下さい！夢主ちゃんの性格好きだなぁ… (2019年11月17日 12時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
カロメG - この主人公の子の性格とても好きです！推しのホークスも出て来てて嬉しいです！ (2019年9月23日 1時) (レス) id: e6da68bb26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年9月21日 15時
