□52.名前呼び ページ3
.
麗日「あ！私王様！」
『お茶子王女様でしたか』
耳郎「どのような命令をなさるのですか？」
麗日「ヒエッ……」
悪ノリで耳郎さんとお茶子さんの前に跪いて彼女の手を取ると「美形の暴力や」と顔を赤く染めて目を逸らす。
麗日「じ、じゃあ……今から全員名前で呼ぶ！」
轟「……名前？」
緑谷「轟くんなら焦凍くんって呼べばいいってことでしょ？」
麗日「そゆこと！」
轟「なら俺は緑谷のこと出久って呼べばいいのか」
飯田「なんだか新鮮だな！出久くん！焦凍くん！」
皆さん嬉しそうに名前を呼び始める。
たしかに高校生になると何故か苗字呼びが多くなるから新鮮な気持ちになるのはわかる気がする。
向こうで上鳴くんがふざけて「かっちゃん♡」と名前じゃなく愛称の方で爆豪くんのことを呼ぶが爆破された。あの人ほんと懲りないな。
八百万「……っAさん！」
『なんですか？百さん』
八百万「はうっ」
『？』
八百万「なんだか……Aさんに名前を呼んでもらうとキュン、ときてしまいますわ」
麗日「それ、わかる」
彼女達の言うことに理解出来ないでいると「A」と呼ばれ振り向くと轟くんがいつの間にか私の背後にいて期待したような眼差しで私を見ていた。
『どうしました？焦凍くん』
轟「……もう１度呼んでくれ」
『焦凍くん』
轟「もう１回」
『焦凍くん』
轟「もう１回」
『え……焦凍くん』
切島「……なんか轟、嬉しそうじゃね？」
峰田「クソ、リア充が」
何故か轟くんに名前連呼させられた。
しかし轟くんは満足そうなので良しとしよう。
『(名前で呼んでほしいならそう言えばいいのに)』
爆豪「おい丸顔早く終わらせろ！」
『まぁまぁ勝己くん落ち着きましょうよ』
爆豪「馴れ馴れしく呼ぶんじゃねぇ！」
『馴れ馴れしくは呼んでませんよ。これは王女様の命令ですので。勝己くんも私の名前を呼んでくださいな』
爆豪「誰が呼ぶか！」
すると瀬呂くんと上鳴くんが爆豪くんの両隣に立って爆豪くんの肩に手を置く。
爆豪「なんだテメェら」
上鳴「呼んでやれよ」
瀬呂「彼女、寂しがってるぜ？」
『いや別に寂しがってませんけど』
切島「男を見せろ勝己！」
麗日「これは王様の命令やで！」
爆豪「テメェら後でブッ殺す」
すると青筋立てた爆豪くんは私の方に向き直って目を合わせないまま小さく口を開いた。
爆豪「……能面女」
『それは名前じゃねぇです』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢桜(プロフ) - 夢を見たのは緑谷君かっ！最初から見させて頂いてます！とても面白いです！無理せず頑張って下さい！夢主ちゃんの性格好きだなぁ… (2019年11月17日 12時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
カロメG - この主人公の子の性格とても好きです！推しのホークスも出て来てて嬉しいです！ (2019年9月23日 1時) (レス) id: e6da68bb26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冬雪
| 作成日時：2019年9月21日 15時
