■89.【番外編】とある世界 ページ40
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身体に違和感を感じ、目を開ける。
何故かそこには青空があって、寮の天井じゃないということがわかると脳が一気に覚醒する。
身体を起こし周辺を見渡すと木々が生い茂っているあたり、ここは森なのだろう。
『(……何故)』
たしか私は寮で眠っていた筈。
もしも寮が襲撃されて何処かに飛ばされたなら私はその時点で起きている筈だ。
『……ん？』
そして自分の異変にも気づく。
寝間着を着ていた筈なのにRPGのキャラでいそうな民族風の服を着ていたのだ。
『えぇ……』
これは多分夢だ。
夢にしてはしっかりしているが夢だ。
刹那、茂みから物音が聞こえた。
私は構えて右手を触れるがまたもや違和感。
右手を見るといつも付けている筈の包帯どころか傷口もなくなっていた私は静止する。
『(傷がない……)』
「……あれ？」
聞き覚えのある声に振り向くと、そこには緑谷くんが立っていて私の安心メーターが一気に上がる。
『緑谷く……』
緑谷「Aさんこんな所にいたの！？」
『(……突然の名前呼び)』
緑谷「もう探したんだからね！？オチャコさんやツユさんが心配していたよ？」
『……緑谷くん？』
緑谷「ミドリヤ？僕はイズクだよ」
『いや、それはわかって……うん？』
下の名前が出久というのは知っているが若干イントネーションが違うような気がする。
緑谷「こんな所で何してたの？」
『(そういえばいつものポロシャツを着ていない)』
緑谷「Aさん？」
『あ、すみません。えっと……』
まず何から聞けばいい？
まずはこの世界観を知りたいけど、何故ここにいるのか、私達は何故こんな格好なのか、雄英高校はどこなのか、
緑谷「Aさん？」
『緑谷くん……』
緑谷「だから僕はイズクだってば」
『でも私の知っている緑谷くんは……』
すると、緑谷くんは私の手を掴む。
緑谷「そんなことより街に戻ろ？ここはモンスターが出るし」
『モ、モンスター……？』
緑谷「もし出くわしても僕が何とか出来るけど数にもよるし」
そう言って私の手を引いて歩き出す緑谷くん。
緑谷「君は��無個性��なんだから、あまり１人で森とか危ない所に行っちゃダメだよ？」
『え……』
……無個性？
やはりこれは夢だ。
絶対におかしい。
刹那、突風が巻き起こる。
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夢桜(プロフ) - 夢を見たのは緑谷君かっ！最初から見させて頂いてます！とても面白いです！無理せず頑張って下さい！夢主ちゃんの性格好きだなぁ… (2019年11月17日 12時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
カロメG - この主人公の子の性格とても好きです！推しのホークスも出て来てて嬉しいです！ (2019年9月23日 1時) (レス) id: e6da68bb26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年9月21日 15時
