□74.矛盾したすれ違い ページ25
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……こいつ何言ってんだ？
死柄木「コイツが不幸になる前に、壊れてしまう前に、
……閉じ込めておかなくちゃ」
少しの間本当に気絶していたけど意識を取り戻すのが早い私は黒霧さん登場の辺りから意識は戻ってはいた。
しかし最悪だ。
緑谷くんに私と弔の関係がバレてしまった。
弔にバレずに目を開けると、どうやら黒霧さんのワープゲートの中らしく、暗闇だ。
『だから暗闇は嫌いって言ってんじゃねぇですか』
黒霧「うわっ」
私の血で作ったハリセンで黒霧さんを叩くと新たな彼の誤作動で出来た瓦礫が見えるワープゲートが開き私は弔から離れてそのワープ目掛けて走る。
『(早く緑谷くんの元に)』
ワープをくぐって地面に足をついた刹那、弔に腕を引かれる。
『離して』
死柄木「嫌だ」
『私はヴィランに入らない。たとえ貴方がいたとしても、私が不幸になったとしても、私はヴィラン連合には入らないし、逃げ場にもしない』
死柄木「……」
すると弔の手が目の前に迫る。
私はすぐに避け、弔から距離をとって構える。
死柄木「……お前は何もわかっていない」
『？』
死柄木「不幸になるのはお前だ」
『別になったっていい』
死柄木「俺がお前を守ってやる」
『別に守らなくていい』
弔がいる限り、私は緑谷くんの元へ行けない。
弔には悪いが気絶させようと距離を詰め、剣を振り上げると弔に素手で受け止められる。
そして私の血が消滅していく。
『チッ』
剣に血を流して、また斬ろうとすると受け止められ血を溶かされ、そして右手を抑えられ、血を流さないように抑えつけられてしまう。
辛うじて私の右手を抑えている彼の指は４本だが５本になった時、私自身が消滅する。
死柄木「昔からそうだ。自分のことは考えないで、ガキのくせに周りを巻き込まないように考えて」
『……私はあの男とは違う。周りに迷惑なんてかけないし悲しませたりなんてしない』
死柄木「……」
『私は、ヒーローになる者なんですから』
そう言うと刹那、私は弔に抱き締められた。
ちゃんと手が触れないように抱き締め、弔の行動に思考が追いつかないでいた。
『……離して』
死柄木「……」
『私のこと、嫌いなんだよね？』
死柄木「……」
……あれ、でもなんで、嫌いなのに私を守ろうとするんだ？
そして彼は私の耳元で囁いた。
死柄木「お前が好きだ」
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夢桜(プロフ) - 夢を見たのは緑谷君かっ！最初から見させて頂いてます！とても面白いです！無理せず頑張って下さい！夢主ちゃんの性格好きだなぁ… (2019年11月17日 12時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
カロメG - この主人公の子の性格とても好きです！推しのホークスも出て来てて嬉しいです！ (2019年9月23日 1時) (レス) id: e6da68bb26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年9月21日 15時
