□72.見たことある構え ページ23
緑谷.
何故か敵の女の子に認知を迫られています。
トガ「認知してよ出久くん！」
緑谷「む、無理だよ！」
トガ「ほら、目元なんて出久くんにソックリ」
緑谷「全然似てないよ……」
トガさんが何故こんなに興奮しているのか、僕には理解出来ないけど、とりあえず認知は断りたい。
彼女に押し倒され、ずずいっ、と迫られていると男の子が僕に抱っこをせがんでくる。
仕方なく抱っこすると「出久くんパパみたい」と恍惚とした表情で言うトガさん。
緑谷「(誰か助けて……)」
そういえば白野さんは大丈夫だろうか、と彼女を探すともう１人のヴィランと戦っていた。
いつもの血液で出来た剣に青い炎を纏わせながらヴィランと互角、いや若干白野さんが彼を押して戦っている。
……ずっと気になっていたけど
彼女は何故あんなに強いのだろう。
あの華奢な体躯からは想像出来ない程の力と速さ。
さっきもヴィランの怪物を一蹴りで倒してたし、僕より傷を負っている筈なのに彼女は無傷だ。
トガ「Aちゃんが気になる？」
緑谷「！」
トガ「Aちゃんって凄いよね。強くて優しくて、まるで女神様みたいな女の子。だからなのかな？」
緑谷「？」
トガ「あの子のこと、守りたいと思うのは」
トガさんは珍しく真顔でそう言った。
彼女の一言に、僕は白野Aという人物をもっと知りたいと思ってしまった。
敵に守りたいと思わせる彼女が、
ヒーローを守りたい彼女が、
どうしようもなく知りたくなった。
荼毘「チッ、おいイカレ女！ガキ連れて撤退だ！」
トガ「え〜？荼毘くん弱っちい〜」
荼毘「っるせ！！早く撤退しねぇと」
『待ってください』
荼毘「っ！」
白野さんの方を見ると肩幅くらい足を開き、両手首を合わせてなんか見たことある構えをしている。
ヴィランの男はトガさんの襟元を掴んで逃げようとする。
『かぁ〜めぇ〜○ぁ〜めぇ〜……』
なんか聞いたことある言葉を言ってる。
僕はとりあえず男の子を抱えて急いで瓦礫の裏に身をひそめる。
『波っ』
白野さんの手から放たれた青い炎が一直線に空へと放たれる。
ヴィランの２人がどうなったのかは知らないが彼女が敵じゃなくて良かったと実感する。
彼女の合流しようと立ち上がると、
彼女の背後に��彼��が立っていた。
緑谷「白野さん！！後ろ！！！」
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夢桜(プロフ) - 夢を見たのは緑谷君かっ！最初から見させて頂いてます！とても面白いです！無理せず頑張って下さい！夢主ちゃんの性格好きだなぁ… (2019年11月17日 12時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
カロメG - この主人公の子の性格とても好きです！推しのホークスも出て来てて嬉しいです！ (2019年9月23日 1時) (レス) id: e6da68bb26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年9月21日 15時
