#1 少女は目を覚ます ページ2
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気がつくと知らない部屋で眠っていた。
｢どこだ、ここ｣
妙に怠い体を無理やり起こして辺りを見渡すが何処を見ても知らない場所だった。目を覚ます前自分が何をしていたか思い出そうとするが、頭に霧がかっているようで何も思い出せない。
私は一体誰だ？
ふと私ではない誰かの声が部屋に響いた。
｢やっと目を覚ましたか｣
声が聞こえた方を見るとそこには男の人がいた。私は警戒しながらその人物に問いかける。
｢わしゃカクじゃ｣
年寄りみたいな話し方をする彼はカクと言うらしい。不思議な鼻をしていた。
｢目を覚ましてすぐに申し訳ないんじゃが、一緒に来て欲しい｣
大人しく後ろを着いていくと長官室と書かれている部屋へ来た。中にはパッと見6〜7人くらいの男女がいた。皆かなり個性が強そう。
｢目を覚ましたから連れてきた｣
｢やっとか｣
カクの目線の先には1人の男の人がいた。
｢俺はCP9司令長官・スパンダムだ！｣
ドヤ、と聞こえそうな程自信満々に自己紹介した彼はスパンダムと言うらしい。
｢で、何でお前を呼び出したかってことだな｣
そう言いながら彼は考えるように顎へ手を当てた。
｢そうだな、呼び出したと言うか聞きたくてな。
お前何でここにいるんだ？｣
｢ん？｣
頭にはてなマークが浮かぶ。
｢昨夜、突然空から人間が降ってきたって連絡が来たんだよ｣
首を傾げると お前が、と私に向かって指を指した。
｢私が空から？｣
｢何か心当たりねぇのか｣
そう言われて私は先程と同じように記憶を辿った。だけどやっぱり何も思い出せなかった。
何も分からない、思い出せない。
私は誰なのか、どこから来たのか。
｢申し訳ないですが何も…｣
｢記憶喪失って事かしら｣
うーん、とスパンダムが考え込む。周りを見ると1人の男の人と目が合った。
｢フクロウ、こいつの道力測ってみろ｣
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抹茶丸 - この設定といい、進め方といい…すごく好みです！私はＣＰ9とルッチが大ッッ好きなので嬉しいです！更新頑張ってください、応援してます！ (2019年8月27日 19時) (
レス) id: 904f520b7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まろんたると | 作成日時：2019年8月20日 0時
