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サイタマ夢vol4 ページ12

「お前、俺のこと好きなんだよな?」


「はい?」


買い物の帰りある男に呼び止められ
いきなり訳の分からないことを言われた


ある男とは私のよく知る顔であり
古くからの友人であるサイタマなのだが

どこか雰囲気が違うような気がする
でもやっぱり何処からどう見てもサイタマだ


「俺はどっちでもいいけど、お前は俺と付き合ったりしたいのか?」


普段恋愛のことになんかまったく興味も示さないくせに、本当に今日はどうしたのだろうか


「ごめん何言ってるか分かんない。寒いから早く帰りたい」


「意地はってないで早く俺のモノになれって言ってんだよ」


そう言いながらじりじりこっちに近付いてくる

いきなりのことで全く頭が追いつかない
様子がおかしいサイタマが恐くなり走って逃げようかと考えた矢先


「A!そいつは俺の偽物だから今すぐ離れろ!」


後ろの方から聞き慣れた声が聞こえた。

私が振り向こうとすると物凄い風と音と共に
目の前のサイタマがいなくなる


「え、サイタマ....?」


「おう、大丈夫か?」


「サイタマどこいったの?」


「サイタマは俺、ここにいるだろ」


「でもさっきのサイタマ...」


「だからさっきも言ったけどあいつは俺の偽物」


「あー... そうなんだ」


内心凄く安心した
良かった、あのサイタマが本当のサイタマじゃなくて。


「なんか俺怪人に取り憑かれてたみたいで。いつも自分の思い悩んでることが具現化する怪人とかなんとか、ジェノスが言ってた」


そしてようやく先ほどのサイタマの姿をした怪人を
サイタマが倒したのだと理解出来た
 

「そっか、それは大変だったね」


「大変だったねって、お前襲われそうになってたじゃん。何もされてないか」


「うん、逆に嬉しい思いさせてくれたかな」


「そうなの?じゃあ、倒さない方が良かったかもな」


「そんなことないよ。助けてくれてありがとう」


――――――


「あれってサイタマが思い悩んでることが具現化した怪人なんだよね?」


「そうらしいな」


「てことは、サイタマはいつもあんなこと思ってるんだ?私に対して」


わざとらしくサイタマに問いかけると
とぼけた顔が茹でダコみたいにみるみる赤くなる


「お前、もしかしてあの怪人に何か言われたりした?」


「ふふーん、内緒〜」


「おい、ふざけんなよ!!ちゃんと教えろよ!」


あの怪人のおかげで
私達が気持ちだけじゃなく言葉で通じあえるまで
そう時間は掛からないのかもしれない

ジェノス/※サイタマ成代→←サイタマ夢vol3



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設定タグ:ワンパンマン , サイタマ , ジェノス   
作品ジャンル:アニメ
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アリス・ネーヴェ(プロフ) - ジェノス君可愛すぎます。サイタマ成り代わり大好きです!!!更新頑張ってください!! (2016年6月4日 19時) (レス) id: cb5300e9da (このIDを非表示/違反報告)
ロシェ - ヤバいです。ジェノスが格好可愛いです……!サイタマ成代のやつがもう大好きです…!これからも頑張ってください! (2016年3月28日 18時) (レス) id: 812c88ff04 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるま - 面白いです、可愛いです、主語がなくてスミマセン。この小説に出会えて良かった!!更新頑張ってください! (2016年2月6日 10時) (レス) id: 946221bf19 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキ。 | 作成日時:2015年12月25日 12時

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