ジェノス/クリスマス? ページ2
「先生、さっき仕事が終わったとAから連絡があったので迎えに行ってきます」
「おお...」
先生は漫画を読みながら俺に返事をした
きっと外は寒いだろうからあいつのためにマフラーと手袋を持っていこう
前に凍えながら遊びにきたことがあり、マフラーや手袋を持ってないのかと聞いたところ「ない」と言っていたのを覚えている。
完璧に俺のセンスで選んだものなのだが、喜んでくれるだろうか
きっと彼女なら俺があげたものなら何でも喜んでくれるだろうな、なんて思い上がったことを考えながらAの職場へと足を進める
――――
『あ、ジェノスー』
もう少しで着くという頃、
向こう側から手を降ってこちらに寄ってくるAが見えた
「おいA、ちゃんと待っていろと言っただろ」
『いいじゃん別に、早くジェノスに会いたかったし』
わざとらしくそのような事を言いながら笑顔で抱きついてくる
「こんな公然の場で抱きつくな。お前のためにプレゼントをやるから一旦離れろ」
『え、プレゼント?』
プレゼントという単語を聞いて、彼女は直ぐさま抱きつくのをやめ期待の眼差しを俺に向ける。
このようなところは本当、子供だなと思う
まあそれが彼女の可愛い所でもある
「ああ、マフラーと手袋だ。俺が選んだ物だから気にいるかは分からんが...」
そう言って手袋を渡し、マフラーを彼女にかけてやる
『わあ、嬉しい!ありがとう、ジェノス!』
改めてあげたプレゼントを喜んでいるA見て俺も嬉しくなった。
「さあ帰るぞ。家で先生が待ってる」
俺は手袋をはめたAの手を取り歩き出す
『このマフラーと手袋可愛いね。ジェノスのセンスとは思えない』
「おせっかいなやつだな。インターネットで今女性に流行っている柄だとかを色々調べたんだ」
その時先生にあいつへのプレゼントか?と聞かれて凄く恥ずかしかった
『へへ、ありがと... ジェノス大好き』
彼女の言葉に驚き一瞬立ち止まりそうになったが、相手に気付かれないよう平然を装い返事をする
「ああ、俺もお前のことが好きだ」
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アリス・ネーヴェ(プロフ) - ジェノス君可愛すぎます。サイタマ成り代わり大好きです!!!更新頑張ってください!! (2016年6月4日 19時) (レス) id: cb5300e9da (このIDを非表示/違反報告)
ロシェ - ヤバいです。ジェノスが格好可愛いです……!サイタマ成代のやつがもう大好きです…!これからも頑張ってください! (2016年3月28日 18時) (レス) id: 812c88ff04 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるま - 面白いです、可愛いです、主語がなくてスミマセン。この小説に出会えて良かった!!更新頑張ってください! (2016年2月6日 10時) (レス) id: 946221bf19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユキ。 | 作成日時:2015年12月25日 12時