サイタマ/クリスマス ページ1
今日は12月25日。
世間ではクリスマスと言われ家族や恋人など、
特別な人たちと過ごす日だ
以前までは自分には関係ないと特に何をするわけでもなくその日を過ごしていた訳だが...
----ピンポーン
例の人物が来たと知らせるチャイムの音が聞こえ
いつもより足早に玄関へ向かう
「よお、随分早いな。寒いから中入れよ」
『バイト早く終わったから。お邪魔します』
相手も多少は緊張しているようで緊張しているのは自分だけではないと少し安心した
――数日前――
「なあA。」
『なに?』
「いや、あのさ...」
『うん』
「あの、クリスマスってさ...」
『.....』
「あーあー、あのあれだあれ」
『なによ、早く言ってよ』
「ク、クリスマス... 俺と一緒に過ごさねえ?」
俺がAを誘うのにどんなに勇気を必要としたのか
彼女には分からないだろう。
あいつは一瞬眉間にシワを寄せたが返事はすぐに返ってきた
『別にいいけど...昼間はバイトだから夜、だったら』
「お、おう...」
めんどくさがりなコイツのことだからNoの返事が返ってくると思ってた。ダメ元で誘った俺も俺だがここまできてしまったものはしょうがない
「じゃあ、ケーキ用意してるからバイト終わったら俺んち来いよ」
――――
そして今に至る。
何をするかも決めておらず結局朝からそわそわしていただけでケーキしか用意していない
しかし、俺は今日という日のために心に決めていたことが一つだけ
そもそもこんな特別な日に男と女が二人きりで何も起こらない訳がない、あいつはそういう所鈍そうだが緊張しているのを見るとそうでもないらしい
俺とこいつが知り合って長くなるが俺はずっとこいつに恋心を抱いている
だから今日ここで告白すると決めた。
コタツを介して正面に座っていたところから
Aの隣に移動する
「...なあ。」
『ちょ!なに?!』
いきなり大きな声を出した彼女に気付き今の状況を確認する
出会ってからずっと好きだった女。
そして今日こいつは俺のものになるかもしれないという高まった感情が表にでてしまったのか、
無意識のうちに押し倒してしまっていた
だがここで引き返すほど俺は男を捨ててはいない
「A、好きだ。」
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アリス・ネーヴェ(プロフ) - ジェノス君可愛すぎます。サイタマ成り代わり大好きです!!!更新頑張ってください!! (2016年6月4日 19時) (レス) id: cb5300e9da (このIDを非表示/違反報告)
ロシェ - ヤバいです。ジェノスが格好可愛いです……!サイタマ成代のやつがもう大好きです…!これからも頑張ってください! (2016年3月28日 18時) (レス) id: 812c88ff04 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるま - 面白いです、可愛いです、主語がなくてスミマセン。この小説に出会えて良かった!!更新頑張ってください! (2016年2月6日 10時) (レス) id: 946221bf19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユキ。 | 作成日時:2015年12月25日 12時