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弍ノ話 ページ3

貴方side


ふと、目を覚ますと化け物はいなくなっていた。



それより、お腹が空いた。




何か食べたい。




自然と目の前に倒れている二人に目が行く。




食べたい。





そう思ってしまった。





駄目だ、駄目だ駄目だ駄目だ!!





血肉を食らいたいのを我慢し、目を自分の手で覆った。





でも何故、こんなに人間が食べたいのだろうか。





鏡に、自分の目を向ける。





分かるのに時間はかからなかった。




色の薄い琥珀色の目。




尖った八重歯。


 


やけに長くなった髪の毛。





ここで確信した。





嗚呼、私は化け物になったんだ、と。





次の瞬間、後ろに気配を感じた。




バッと後ろを振り向くと、耳飾りを着けた赤髪の少年が刀らしきものを構えて立っていた。




すると





赤髪「君が村の人達を食べたのか?」






と、軽く睨みながらそう言ってきた。





『あ、う』





「違う」と言葉を発したいのに、上手く喋れない。





『ち、あう、よ』





やっぱり、上手く言えない。





赤髪の少年は、スンッと鼻を鳴らし、少し考えた素振りを見せた。





赤髪「…人を食べていないのか?」






と聞いてきたため、コクリと首を縦に振った。





赤髪の少年が目を見開き、私をジッと見ていると、後ろの箱の扉がバコンっと開いた。




すると後ろからヒョイと、女の子が出てきた。




女の子は、




「ムー!」




と言い、私の前に両手を広げて顔を顰めた。




いや、顰めていた気がした。






『う、』





「ムー?…ムーム!」ナデナデ





女の子は頭を撫でてくれた。





いつかのお兄ちゃんみたいに。






?「炭治郎ぉー!終わったよぉー!」





?「権八郎!終わったぜ!」






どこかで聞いた事のある声が一つ、そこにはあった。





?「炭治郎ー、あれ!?禰豆子ちゃんは!?」






金髪に、黄色の羽織り。





間違いない。あれはお兄ちゃんだ。






『おに、ちゃ?』





と、ボソッと言うと、お兄ちゃんは





善逸「へ?あれ?A?どしたの!?爺ちゃんと一緒にいたんじゃ…って、Aの音が…鬼、だ……」




お兄ちゃんは目を見開き、私をジッと見つめた。




するとまた、女の子が私をぎゅっと抱きしめた。





女の子は顰めっ面で三人をジッと見た。





赤髪「善逸、この子のお兄ちゃんなのか?」





赤髪の子がお兄ちゃんに聞いた。

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ホノハ - 天使と天使が戯れてる...ここは、天国ですか? (2021年11月26日 19時) (レス) @page4 id: 8dccd387ce (このIDを非表示/違反報告)
カナデ - 夢主ちゃんかわいいっっ···バタッ作者さん、これを見ている、読者の皆様···誰でもいいっわたしの··骨を···拾って··くださ··いっ···バタッ (2021年11月23日 16時) (レス) @page4 id: 001335acb6 (このIDを非表示/違反報告)
深海ラブカ - おぉん、任せろ! (2021年1月15日 0時) (レス) id: 90dfd64d5c (このIDを非表示/違反報告)
間抜けで不器用な馬鹿猫でふ☆ - 弟、これも任せたぞ…! (2021年1月15日 0時) (レス) id: 90dfd64d5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:間抜けで不器用な馬鹿猫でふ☆ | 作成日時:2020年12月23日 23時

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