たった一言言えたら・・・4【山下健二郎】

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・健二郎side









岩ちゃんの様子がおかしいと思って



ついてったら、倉庫みたいなとこ入ってって




時間が経つとAと岩ちゃん



肩くみながら出てきよった



Aは泣いとるし



岩ちゃんは普通に笑っとったし



Aは誰とでもフランクに付き合う奴やから



仲良くしとるのはわかっとるけど





『みんな乗ったー？』


｢｢乗ったー！｣｣


『んじゃあ、ホテルに帰りますか』


岩｢あ！A飲まね？部屋で｣



『えぇー、どうしよっかな』




隆｢彼氏とは大丈夫なの？｣



『あ・・えーっと・・それがですね
別れまして』



｢｢えぇーっ！？！？｣｣



｢え？ちょ、早ない？別れるの｣



『色々あったんです！』


岩｢その慰めとしてさ？｣


臣｢俺も行く！｣


『わかったよ、んじゃあ慰めって言う
ぐらいなんだから岩ちゃんのおごりで！』



直｢あまり飲みすぎないようにね｣


EL｢俺は黙って寝る｣


隆｢俺も寝る、今日は｣





別れた理由聞きたいとこやけど



なんか俺が行ってしもうたら



Aが気を使って喋らん気もするし



『私の慰めに参加してくれる人ー？』


臣・岩｢はーい｣


臣｢健二郎くんも行くってー！｣



｢え？｣



臣はわかっとる、こいつなんか


わからんけど、なんかわかっとる？



『健二郎くんも参加してくれるの？』



｢しゃーないから付き合うてあげる｣



『なにその上から目線』



｢慰めてほしいんやろ？｣



『健二郎くんに慰められても・・・ねぇ？
酒弱いし』



岩｢A、あんま言うなよ、それ｣



｢なんやねん、酒強いから言うて
何、偉そうにしてんねん｣



『健二郎くん後でお酒買ってきてね』



｢はぁー？なんで俺が行かなあかんねん｣


『パシってもいいっすか
すいません、有難うございます』


｢お前な俺年上やぞ｣



EL｢なんか2人カップルみたい｣



ELLYってタイミングよく天然かましてくるよな



『やめてくださいよー、そんな
カップルなんて・・・ねぇ？』


｢お前のそのマスク外したろうか｣


『やだやだ！ちょっと！本当にやめてよ』


｢おい、コラっ｣




すげー、必死に抵抗するやん、こいつ




｢・・・え｣



『もうやめてくださいよ
風邪うつったらどうするんですか！』





嘘・・・



嘘やろ・・・？


こいつの唇どえらい事なってんで？


風邪引いたちゃうやん


こんなん・・・








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