たった一言言えたら・・・4【山下健二郎】

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・貴女side









いつもなら"A"とかなのに


あれからの健ちゃんは


私を"加藤ちゃん"って呼ぶの


嫌。。。


健ちゃんに｢加藤ちゃん｣って呼ばれるの


違和感でしかない



私には今健ちゃんしかいないのに


健ちゃんしか見えてないし


他に連絡取ってる男って


三代目メンバーしかいないのに






〜♪

『一隼』



こいつ・・・お前のせいで



『はい』


一隼｢あ、もしもし？A？｣


｢なに｣


一隼｢冷たいね、元カレに｣


｢元カレだから冷たくしてるんですけど｣


一隼｢もしかして、新しい彼氏いる？｣


｢いません、それになんで私の
この番号知ってんの｣


一隼｢そんな事はいいじゃん
あ、あのさ｢早く用件言ってくれないかな｣


一隼｢店行ったらさ、辞めましたなんて
言われてさ、今なんの仕事してんの？｣


｢なんで？｣


一隼｢Aさ、顔広いじゃん？
不動産とか紹介してくれないかなって思って｣


『ごめん、今店もやってないから
お客さんの番号も消したからさ』


一隼｢まじかー、まぁわかった
ありがとな｣


『あ、あと、もう連絡はしてこないでほしい』


一隼｢・・・なんか落ち込むな、その言葉｣


『ごめん、だけど
正直、今彼氏はいないけど
好きな人いるんだ、そんな時に連絡
よこされるとさ・・・私もびっくりするし
相手に申し訳ないからさ』


一隼｢わかった、じゃあね｣


ブツッ




正直、こんな事言いたくなかったけど


一隼からの連絡を知って健ちゃんの態度が


おかしくなったのは間違いないわけだし



一隼ごめん



私には今健ちゃんがやっぱり大事。。



だから、付き合ってる時もすれ違った



健ちゃんが私をなんとも思ってなくても


思ってても、どっちでも


私は想ってるから。








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