たった一言言えたら・・・4【山下健二郎】

>> 104 ページ14

・健二郎side









忘れられへん日。。。




あのホテルでAは4年前みたいに



泣いた、泣きながら寝た。。




俺も毎年、この季節になると



命日に行ったり、行けへんかった時は違う日に



行っとる。。



Aには会ったりせんかったけど



これでも、俺行っててんもん






臣｢ねぇ、そろそろ決めたら？健ちゃん｣


「ん？何を」


臣｢Aとの事
２人なんかおかしくない？｣


「おかしいってどんな風に？」


臣｢いい感じなの？｣


「いい感じも何もあらへんよ？そんなん」


臣｢健ちゃん的にはより戻したいんだよね？｣


「できればの話な、それは」


臣｢出来ればの話って言ってもさ
まだちゃんとストレートに言ってないでしょ？｣


「ん、まぁな」



最近まで彼氏もおったしな、あいつ



臣｢ちゃんとストレートに言ってみたら？｣


「ストレートにって俺これでも
結構ストレートに言ってんねんで？
それやのに、あのバカが気付かへんねん
アホやから」


臣｢んじゃあ、どうすんの？｣





でも、ちゃんと考えてんねんで？これでも

そのお墓一緒に行く時に言おうかな

思ってん、俺も





「まぁ、言ってもええかなっては
ちょうど思ってたから、言うよ」


臣｢おー！やっとか｣


｢なんやねん、やっとって｣


臣｢いやいや、さすがにこれだけの期間
2人の事見てれば俺だって応援もしたくなるよね｣


「応援してくれんのか？」


臣｢んー、諦めたくないけどしょうがないよね｣


「付き合たら、なんかくれるか？」


臣｢お祝いはしてあげる｣


「酒もらって嬉しがるのあいつだけやぞ」


臣｢今度はさ、ちゃんと素直になりなよ？｣


「お前に言われたないわ」






あと陰ながら応援してくれとる


ELLYにも後で連絡しとこ


命日に行けるかもやし



多分、それが俺のチャンスやと思う・・・








・









・

>> 105→←>> 103

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す