One Last Time Ⅲ【 sh × yj 】 (ページ38)

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・（S）ページ38

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sho side

ドンドンっと、俺らの部屋の扉を叩いてきたのはジン。
俺らの邪魔ばっかりしやがる、あのバカ。

　『なんだよ、今いいとこだったんだけど』
神「……いや、こっちもいいとこなんだけど」
　『は？』
神「……付き合うことになりました」
　『はっ？！まじ？！』

照れ気味にジンにピッタリくっ付く柚莉ちゃんは頭を下げた。ジンは柚莉ちゃんの手を取って、「付き合うことになりました」と。うっそ、もう？！俺があんなに苦戦してたのにお前は一瞬で？！

……すげえな、ほんと。ジン、尊敬するよ、ほんとに。

後ろからAがやってきて、Aもなかなかいい反応。早すぎねえ？って思いが勝ってるけど、俺らが拗らせすぎたんだよな。そんな時間なんてもうどうでもいいよ。俺らは俺らだし。

とりあえずおめでとう。……うん、普通にめっちゃ嬉しいよ。俺らの為にいろいろしてくれた2人だから。これでやっとお互い幸せになれるな。よかったな、ジン。

感極まって泣き出したAは柚莉ちゃんに抱き付いて、それ見たら俺もーってなってAに重なるように抱き付いた。そしたら、それに乗ってジンも柚莉ちゃんに抱き付いて。こんなとこで何やってんだ？幸せかよ。笑

時間なんてあっという間で、タイムリミットの3時間を過ぎようとしていた。

明日からまた仕事が始まる。ツアーだって残ってる。
また会えない日々が続くけど、確実に俺たちには気合いが入った。

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