One Last Time Ⅲ【 sh × yj 】 (ページ3)

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LINEの名前を " S " から " 紫耀くん " に変えた。

紫耀くん家ついた!
紫耀くんもう会いたい

文字だけなのに、こんなにもドキドキしてる。
未だに心臓がバクバクしてる。あの温もり、忘れない。
助手席にはまだ乗れないけど、家に着いて降りる寸前に紫耀くんが後部座席まで移動してきて思いっきり抱きしめてくれた。

そう簡単には毎日会えるようなものじゃない。
だからあのとき、一分一秒が大事だと実感した。
忘れないように、私も精一杯に抱きしめ返した。

次会えるときはいつかもまだ分からないけど、会えない日も、いつでも毎日、想ってるよ。……紫耀くん、大好きだよ。

Aおかえり!
A私も会いたい

すぐに既読になって今度は電話だ。

〈もしもーし〉
《ふふ、会いたい》
〈ふふふ、やだもう〉
《なんで！》
〈恥ずかしいよ〉
《だって彼女だよ》

" 彼女 " というワードに胸が高鳴る。夢のような現実だ。

〈そうだけど〜〉
《何してた？》
〈柚莉に報告してた〉
《お！なんて言ってた？》
〈すっごい大きい声でビックリしてた笑〉
《あはは！俺もさっきジンに電話した笑》
〈なんて言ってた？〉
《こっちもすっげえでっけー声で叫ばれた笑》
〈ふふ、同じだね〜〉
《うん！4人でも会いたいな！》
〈ねえ！それ思ってたの！〉
《ジンに聞いとくよ》
〈よろしくね〉

柚莉どんな顔するかな？照れちゃってそれどころじゃないかな？
2人は明日からまたライブのリハだって。
来週には名古屋に行っちゃう。
紫耀くんの地元、私も行きたかったなあ。
でも紫耀くんね、《夜、絶対電話するから》って、遅くなっても忙しくっても絶対1回は電話するって言ってくれた。その気持ちだけで充分なのに。

ああ、会いたい。

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