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紫耀くんが送ってくれてから約1時間、余韻に浸ってた。
柚莉には全て話したくて電話をかけた。
普段は3コールしても出ないのに、1コール目で出てくれた。
ふふ、 待ってくれてたのかな。
柚〈 もしもし！A？どうだったの？！ 〉
〈 うん、……付き合うことになった 〉
柚〈 ……キャーーー！やば！！！ 〉
〈 声でかいよ〜もう笑 〉
スピーカーでもないのに、声が部屋中に響き渡ってる。
自分のことのように喜んでくれている柚莉には感謝しかない。
柚〈 ねえすごいよほんとに。……おめでとう」
〈 ありがとうね、ほんとに 〉
柚〈 ねえチューした？ 〉
〈 ……はあ？！ 〉
柚〈 したでしょ！絶対平野くんしそう！ 〉
〈 なにそれ笑 〉
確かにしそうなイメージはあった。
だから、あんなにドキドキした。
嫌だなあ、思い出すだけで心臓がギューってなるよ。
もう会いたくなっちゃう。
柚〈 ねえ！羨ましい〜Aやばい〜 〉
〈 今度さ、ジンくんも誘って遊びたいね 〉
柚〈 無理！心臓保たない！ 〉
〈 え〜笑……まあ聞いてみないと分かんないけど 〉
自分のことになると遠慮して、
ジンくんのことになると急に女の子になるから、ほんとに可愛い。
ジンくん、柚莉のこと綺麗な子って言ってたし、自信持っていいのに！まあジンくんもモテるだろうし、勝手なことは出来ないけどさ？
柚莉にも幸せになってもらいたいから私に出来る事はしたいよ。
電話を切って、通知欄に紫耀くんの名前が見えた途端、ああ、私たちほんとに付き合ったんだって実感した。
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年5月25日 22時
