もう会いたい（S） ページ1
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sho side
jinファイト!
Aちゃんを家まで送って一息。
夜空には無数の星が散らばっていた。
久しぶりに開いた携帯。
数時間前に届いてたジンからのLINEメッセージ。
なあ、やっと伝わったよ。
ちゃんと、言えたよ。
……キスもしちゃったよ。
ジンには1番に伝えたくて電話をした。
1コール目で出たの初めてなんじゃねーか？
ってくらいめちゃくちゃ早くてビビった。
神〈 おお！どうだった？ 〉
紫《 ………付き合った 》
神〈 うぇええっ？！ 〉
紫《 ちょ、待ったお前声デカすぎ 》
車のBluetoothに繋いで電話をしたから思いの外、
声が響いて外に聞こえそうだった。
急いで窓を閉める。
神〈 えええ！やばいって！なにそれ！はや！ 〉
紫《 俺もびっくり 》
神〈 いや〜まじか〜おめでとうまじで 〉
紫《 ありがとうほんとに 》
神〈 いや無事に会えて良かったよ 〉
紫《 勝手に何やってくれてんだよまじで笑 》
神〈 グッドアイデアでしょ？ 〉
紫《 うん 》
神〈 なあ、キスした感想は？ 〉
紫《 ……はあ？ 》
こいつ……なんで分かんだよまったく、笑
神〈 してねえの！？ 〉
紫《 ……教えねえよ 》
神〈 うわあ！ケチだな 〉
紫《 うっせーそんなの俺らの秘密だっつの 》
神〈 あ、じゃあ本人に聞こっと 〉
紫《 やめろ 》
神〈 嘘だよ笑 〉
紫《 お前AちゃんのLINE消せよ 》
神〈 ……あ、そっか！ 〉
紫《 嘘だよ笑 》
神〈 んだよ！マジかと思ったし！ 〉
紫《 今後もお世話になると思うからよろしく 》
神〈 おう！とにかく良かったよ。慎重にな 〉
紫《 うん、まじでそれは誓う 》
電話を切って、アクセルを踏み、走り出す。
家までの距離はざっと1時間半くらいだけど、
幸せな気持ちの方が勝って、一瞬のように感じた。
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年5月25日 22時
