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柚「Aありがとね」
「え？」
柚「こんな機会を作ってくれて」
「私の方こそ、いつもありがとう｣
普段お礼を言い合うことなんてないから恥ずかしいけど、
柚莉がいてくれてほんとに良かったって改めてそう思ったよ。
帰ってから今日撮った写真を紫耀に送った。
見返せばトーク画面に幸せが溢れてた。
30分後に電話が鳴る。
〈 もしもし！ 〉
《 おう！ 》
さっきまで会ってた人。愛しい私の恋人。
声を聞くたびに会いたくなる。
次に会えるのは2週間後。その日に会えるかも分からない。
《 時間できたら夜でも会いに行く 》
〈 え、 ほんと？ 〉
《 もちろん 》
〈 幸せすぎて溶けちゃう 〉
《 はあ？笑 》
〈 ほんとだよ！ 〉
ほんとに。そう言ってくれるだけで嬉しいのに。
その気持ちだけでもう充分なのに。それ以上に愛情をくれるから。
《 あー好き 》
〈 えっ？ 〉
《 好きなの！分かった？ 》
〈 私もだよ！分かった？ 〉
《 分かんない！次会うときちゃんと言って！ 》
〈 もう〜〜 笑 〉
出逢いは奇跡のように、何度も遠回りをしたけど、
一生分の恋をしてる。
最初で最後の、この恋を、離さない。
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年5月25日 22時
