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念動力を使って、案の定学校では悪い意味で噂が広まった。あっという間だった。
わたしが念動力をめったに使わないのをいいことに、いじめはエスカレートしていき、まるで魔女狩りにでもあった気分。
ガロウは最初は念動力を羨ましがって「簡単にやっつけれるじゃん」って言ってたけど、すぐに「なんでやり返さないんだ」なんてもう言わなくなった。
ガロウも身をもって知ってしまったから。怪人や魔女役のわたし達は、やり返せば多数派の意見によって悪になってしまうということを。
みんなに見つからないように遠回りで下校して、秘密基地なんか作っていつもそこで遊具にはない遊びをしたりする。
遊びの１つにシロツメクサで花かんむり作りなんかもした。最初は嫌そうな顔してたけど、うまく作れないってわかってから「明日もやろう」なんてガロウから誘うくらいハマってくれた。
「あ〜…Aみたいに綺麗に作れないなあ」
「そうかなあ、昨日よりずっと上手だよ」
「作り直したい。摘んでくる」
「そんなに摘んだらなくなっちゃうよ？ お花の怪人が怒って出てくるよ？」
「なんだよそれ」
ムスッとした顔で戻ってきたのを確認して、わたしはかんむり作りを再開する。
頭に軽いものが乗っかった。
「やっぱり、僕が作ったのよりAの方が綺麗…」
プレゼントしてくれた花かんむりが落ちないようにゆっくり見上げると、ガロウは両手で口を押さえて目を見開いていた。
「どうしたの？」
「いや……あ、そう、やっぱりAが作る方が綺麗だなって」
斜め右上の方向を見ながら普通に答えた。
「今日それ何回目？ ていうか、これくれるの？」
「だめ！ 代わりにこれあげる」
ガロウの手には四つ葉のクローバー。ピンとしてて、摘んだばかりのものだった。
「さっき見つけた」
「ありがとう、花かんむりは？ プレゼントしてくれるんじゃなかったの？」
「ちゃんと上手に作れたらあげる……」
ガロウがまさか、花かんむり作りにここまで真剣になるなんて。
「わかった、じゃあわたしのあげる」
ガロウの頭に乗っけようとして、「嫌だよ、男には似合わない」って逃げられる。
「約束。シロツメクサの花言葉だよ？ ちゃーんとわたしにちょうだいね」
わかったよ、と大人しく頭に飾られて、白い髪と白い花で以外と色は似合ってた。
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おにぎり - 切なァぁぁぁい！！！続きが楽しみすぎます！！！！ (2022年1月23日 19時) (
レス) @page7 id: 75433748f1 (このIDを非表示/違反報告)
ピピ - ガロウ最高っす！更新頑張ってください！ (2020年5月7日 8時) (レス) id: 237a18687d (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - ヽ(´Д｀;)ノああああああ！！あまりにもガロウ可愛すぎるだろぉおおおおおおおお！！更新頑張って下さい続き楽しみにしてます( *´艸｀)( *´艸｀) (2019年7月23日 21時) (レス) id: 597a967e30 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ぬおおお！！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: b6aa4755e6 (このIDを非表示/違反報告)
わい - アアアアアアアアアアアアアアアアアアアもうガロウすきっっっっ続きはよ見たいはぁはぁ。楽しみにしております！ (2019年6月27日 22時) (レス) id: e94d5126ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪肌精 | 作成日時：2019年6月14日 12時
