【忍たま】優しいあなたに (ページ9)

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お面ページ9

Aside

学「ずっと気になっていたんじゃが、その面はなんじゃ？」

A「えっと、これも目が覚めたらつけていて…」

学「何故外さぬ？」

つけていても快適だから外すの忘れていました。でも顔を見せないのは失礼ですね。外しましょうか…

ー外すなー

A「？」

学「どうしたんじゃ？なにかあったか？」

A「い、いえ…」

今の声…どこから？頭の中に響いたような感じがしました。このお面は…外さない方がいいみたいです。さっきの妖術のお話がどうにも気にかかりますし

A「すみません、おじいさん。このお面は外せません。」

学「何故じゃ？」

A「何だか嫌な予感がするのです…もし妖術が発動する条件が顔を見ることだとしたら、皆さんをまた危険な目に合わせてしまいます。先程した約束も守れません…ですからどうか妖術について明らかになるまでお面をつけさせて頂けないでしょうか？」

学「なるほど、確かにそれだと納得がいくのぉ…わかった。妖術がどんなものか明らかになるまでお主にはその面をつけて生活をしてもらう。それでよいか？」

A「はい」

良かった、認めて貰えました。

学「では部屋に案内しよう。今日は疲れただろう。ゆっくり休みなさい。」

A「ありがとうございます」

学「では山本シナ先生。Aを部屋まで案内してあげなさい」

山「承知しました。では天女様、こちらに」

A「は、はい！お願いします！」

それから私は山本先生という方にお部屋まで案内してもらいました。とても綺麗な方です。この方こそ本当の天女様ではないかと言うくらいに綺麗です。

山「着きました。…？天女様、大丈夫ですか？」

A「はっ！す、す、すみません！あまりにも山本先生がお綺麗だったので！むっ、無視した訳ではないのです！」

山「お、落ち着いて下さい。」

A「すみません！！」

私ったら何をしてるのでしょう！せっかくご親切に案内してくれていますのに、ぼーっとしているなんて…

山「ふふっ」

A「え？」

山「いや、すみません。あまりにも可愛らしいものだから」

可愛らしい？私が！？

A「そんな滅相もございません！！私なんかより山本先生の方が全然美しいです！」

山「あら、ありがとうございます」

笑ったお顔も綺麗です…