【忍たま】優しいあなたに (ページ7)

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天女とはページ7

Aside

令和？令和…それは場所ではなく年号では？

A「あの、おじいさん？それは場所ではなく年号ですよ？私は東京から来ました」

学「そうではない！令和という時代から来たのかと聞いておる！！」

A「そうです…というか今が令和です」

学「いや、今は室町じゃ」

A「え」

今、なんと？

学「だから室町じゃて！」

A「えぇぇぇぇ！？」

むっ、室町！？どうしてそんな時代に！？通りでこのおじいさんやあの方たちが変わった服を着ているなと思いました…そんなことより、どうしましょう…タイムスリップなんてしたことがないから戻り方が分かりません…

A「あの、帰り方とか、どうしてこうなったかとか分かりますか？私目が覚めたらここに居て…」

学「まぁ落ち着け。……少し昔話をしよう」

A「昔話？」

学「あぁ…天女の事じゃ」

天女様のこと…確かにそれは気になってはいました。何故私が天女様と呼ばれるのか、何故おじいさんが私が令和から来た事を知っているのか

学「数ヶ月前、空から眩い光を発しながら一人の娘が落ちてきてな、自分の事を"天女"と名乗った。そこからの生活は散々だった。学園内で好き勝手するわ、上級生を妖術でたらしこむわ、挙句天女は下級生に手を上げた。」

A「！」

学「いや、上げさせたと言うべきか。例の妖術を使って天女はあろう事か上級生に下級生を殴らせた。他にもいろいろな…それで手に負えなくなる前に天女を天に還したのじゃ」

学「それで終わりではなかった、一人目を還したら今度は二人目が来た、二人目も同様学園で好き勝手して壊して行った。そして三人目、四人目と天女が代わる代わる来た。そしていつの間にか上級生と下級生の間には大きな亀裂が入ってしまったと言うわけじゃ」

A「…」

どうして…そんなことが出来るのでしょうか。この方たちはなにかしたんでしょうか。おじいさんの口調からその悲惨さ、天女に対する憤りが伝わってきます…本当なら今すぐ私を殺してしまいたいだろうに…おじいさんも、私をここへ連れてきた方々も…

学「暗い話をしてしまってすまなかった。」

A「いえ…」

学「こんな話をしたあとであれじゃが、お主はこの学園に何をしに来た」

A「…私は」